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「できるだけ歩きましょう」でなく具体的な指導を
- 啓発と一般的指導の原則 -

  1. 「できるだけ歩きましょう。動きましょう」だけでなく、具体的な指導を
  2. 「日中横にならないように」との指導
  3. フィットネスの向上を(散歩・スポーツなど)
  4. 避難所での通路の確保、役割をつくる

1 一般の人々には次のような思い込みが強い

 病気のときは安静第一
 年よりは無理してはいけない
 災害で打撃を受けているのだから無理はいけない
 体が不自由だから無理してはいけない

○ そのため「できるだけ歩きましょう。動きましょう」と指導しただけでは、不十分。
逆にやりすぎて、逆効果になることもある。
○ 一日の中で行う生活行為(「活動」)全般について、安全に行えて(「質」)、十分な「量」を確保できるように具体的な指導が必要。
○ 特に歩行についてはどの位歩いているのか、散歩、生活の中での歩行も含めて確認し、適切な指導を。歩行が不自由になったらすぐに対応を。(9 ページ)

2 「日中横にならないように」との指導が大事。
○ 横になっている人はその理由を確認し指導を。

<例>・することがない → 役割をつくる

  • 動くと具合が悪くなる → 適切な疾患管理を(医師との連携で)
  • 動くと疲れやすい → 少量頻回の原則(8 ページ)で

3 フィットネスとしての散歩やスポーツは、気分転換も含め生活の活発化に効果的。
○ “避難生活なのに・・・”と遠慮せずに、むしろ積極的に行うようにはげます。
○ 「こんな時期に散歩やスポーツを」と思われないように、地域啓発も必要。
○ 体操もよいが、それだけでは不十分。

4 避難所では、
○ 昼間は毛布をたたむ。(つい横になりたくなるので)
○ 歩きやすいように通路を確保する。
○ 昼間の生活の場所(居間にあたるもの)を確保する。
○ 何らかの役割を見つける。
○ ボランティアによる必要以上の手助け、介護をさける。
(ボランティアへの生活不活発病の啓発が必要)