音声ブラウザご使用の方向け: ナビメニューを飛ばして本文へ ナビメニューへ

平成17年度 マルチメディアDAISY図書製作普及事業 総括報告書

【シンポジウム】読書の楽しみ・絵本の楽しみを届けたい-DAISYの持つ可能性-資料

撹上久子(社団法人日本国際児童図書評議会)

★ 本屋さんや図書館で、“My Right Book”を見つけられない子どもたち。
本が楽しめないのではなく、楽しめる本がない子どもたち。

・「見えない」「読めない」「わからない」「行けない」読書環境に在る子どもたち
・The Right Bookとは・・

その子のニーズにあった「適当な」本
子どもの「権利として」どの子にも同じような読書環境や出合う本があるべき

★多様な状態の子どもたちへ多様なアプローチ
・子どもたちにとって新たな楽しみを生み出す
・さわる楽しさ:布の絵本 さわる絵本
・におう楽しさ
・視覚言語を加える楽しさ:絵/写真/絵文字(ピクトグラム)手話 
・音がきこえる楽しさ
・マルチメディアの楽しさ

★マルチメディアデイジーの可能性
・ マルチメディア環境の共有
・音/絵/文字のシンクロ:個々への配慮
・やさしく、わかりやすく
・自分で自分のニーズに変換:本は個の所有になるということが大きな魅力
・タッチパネル/sコントローラーによる入力:自分で読む楽しさ、スイッチが自分で押せる
・ネット配信:選択の拡がり

★「読書」とは、知的行為の代表・象徴的なところがある。
だからこそ、知的障害に対してのアプローチはバリアの中でも一番目が向きにくい。開発されているアプローチも少ない。マルチメディアデイジーの持つ可能性への
期待がそこにある。