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創立20年史 財団法人日本身体障害者スポーツ協会

No.10

7.昭和46年度事業

1.第7回全国身体障害者スポーツ大会

和歌山県和歌山市・下津町
昭和46年11月6日~7日
参加選手601人 役員他508人 計1,109人
スローガン「希望にみちてたくましく」


皇太子殿下のおことば

 第7回全国身体障害者スポーツ大会の開会式に臨み,全国から参加した皆さんの元気な姿に接し,まことに喜ばしく思います。
 皆さんが,それぞれの障害を克服し,社会の各方面でりっぱに活躍しておられることはたいへん心強いことであります。
 身体に障害のある方々にとって,スポーツは障害を乗り越えて明るい生活を築くために大きな力となるものです。
 昭和39年に開かれた国際身体障害者スポーツ大会を契機として始まったこの大会が,毎年全国の各地に会場を移して盛大に開催されることは,国民全体の身体障害者に対する関心を深めるうえにも,また障害のある人々に勇気と希望を与えるうえにも大きな意義をもつものであります。
 関係者の長年にわたる尽力に対し,敬意を表するとともに,参加された皆さんは,スポーツを通じて友情を深め,この大会が生涯の楽しい思い出のひとつとなることを希望します。


1.大会の趣旨と和歌山大会開催のいきさつ

 身体障害者が,身体及び精神を訓練して失なわれた機能回復をはかり社会復帰を促進するためには,医学的心理的及び職能的更生が必要であるが,その具体的方法の一つとして,スポーツを行なうことが極めて有効であると認識されている。身体障害者のスポーツはスポーツを通じ,自分自身の能力の最善をつくして,自己の可能性を知り,相手に勝つより自分にうち克つよろこびを味わい,障害者の体力と積極的な強い精神を養い,自分の能力でたくましく生きていく力を涵養することを目的とされている。
 このような理由から現在では国際的にもきわめて高い関心がもたれ,身体障害者スポーツの振興が推進されている。
 1964年オリンピック東京大会が行なわれた直後,世界22カ国の障害者が集い「東京パラリンピック」が開催されたのを機会にこの大会の第2部として全国都道府県各地から身体障害者選手約 480名が参加して国内大会が開催され, これを契機として,国民の関心が急激に高まってきた。
 昭和40年岐阜国体が開催されるにあたり, 国は毎年国体終了後, 国体開催県において, 全国身体障害者スポーツ大会を開催することと決め, 第1回全国身体障害者スポーツ大会が岐阜県で行なわれた。
 わが和歌山大会は,第26回国民体育大会終了後,第7回全国大会として11月6日,7日の両日,和歌山県営紀三井寺運動公園陸上競技場を中心に3会場で実施されるはこびとなった。
 本県における身体障害者スポーツ大会は,全国大会にさきがけ昭和38年から,すでに9回実施し,また全国大会に多数の選手を派遣した経験より,この第7回全国身体障害者スポーツ大会を県内2万3千余の身体障害者はもとより,104 万県民があげて大会成功へと努力することになった。

和歌山県選手団の入場
和歌山県選手団の入場

2.大会開催の基本方針

 第7回全国身体障害者スポーツ大会は「希望にみちてたくましく」のキャッチフレーズのもとに,基本方針を次のとおり定め,全国からの参加者を心より温かく迎え身体障害者の社会復帰への理解と協力を求め,広くその福祉思想の高揚をはかると共に,福祉県和歌山の実をあげることとした。
 1.単なる祭典に終ることなく,スポーツ大会の実をあげる。
 2.簡素にして誠実のあふれる大会にする。
 3.場内FM実況放送などを行なうことにより,盲人に対する新しい配慮を実現する。
 4.身体障害者の総参加の出来る大会とする。
◎FM実況放送
 和歌山大会の特色は,すでに基本方針の一つとして述べているとおり盲人の方々に対する対策として,場内FM実況放送を行なうことにより,先催県にない配慮を実現したことである。
 技術的に種々困難な点もKK和歌山放送の援助により研究を重ね場内中継所2カ所を設置し,数回の試験放送により技術的問題も解決し,実現の確信を深めた。
 大会当日すでに各県選手団に「FM放送受信可能のラジオを携行するよう」連絡しておりスタンドにおいて放送を聞く姿が会場のあちこちで見受けられ「目の不自由な人がせっかく応援に来ても,何の競技が行なわれているかわからず,スタンドに坐っているのが苦痛」と言った声を一挙に解決すると共に今後の大会における新しい分野を開拓したことと思われる。
◎県職員マイカークラブ
 和歌山県職員労働組合和歌山支部県庁支部の自動車所有者で結成されているマイカークラブから本大会に参加する各県選手及び応援団,県内一般観覧者(身障者のみ)の輸送について自発的奉仕の申し出があり11月5日,6日の2日間協力をお願いした。参加したひとびとから非常に感謝された。
 人員及び自動車台数は
  11月5日 47人-47台 選手団の練習会場(水泳)への輸送及び市内観光
  11月6日 17人-17台 駐車場から会場間輸送
◎身障コーラス団
 身体障害者全員がこの大会に参加し,全国から集まった多くの人々を慰める意味において,独自に100名のコーラス団を編成した。
 昼間は家業にはげみ,夜間に猛練習を行なうこと約4ケ月間,そして晴れの舞台になった。コーラス自体は必ずしも上手であったとは云えないが,各人が障害を乗りこえて真剣に合唱するその姿は観衆に深い感銘をあたえた。
◎民間よりの協力
 従来毎年11月15日を「愛の日」に制定し県民一人ひとりが福祉の問題を自分のこととして考え,恵まれない人たちにあたたかい愛の手をさしのべてきた。
 昭和46年の「愛の日」の行事をすべてこの大会に傾注したところ記念品の贈呈申し入れ,又大会運営についての労力提供など,民間の協力奉仕の善意が相次ぎ,日ごろの「愛の日」運動の成果がこの大会に結集されたもので,参加した多くの人びとから感謝された。

種目別出場人員一覧表
競技群 競技種目 肢体(1) 肢体(2) 視覚 聴覚 合計
歩走技群 100m障害競走 17 1 18 - - - - - - - - - 17 1 18
60m直線走 - - - - - - 17 8 25 - - - 17 8 25
60m競走 - 34 34 - - - - - - - - - - 34 34
100m競走 67 - 67 17 - 17 27 18 45 34 20 54 145 38 183
200m競走 - - - - - - 3 - 3 9 10 19 12 10 22
400m競走 14 - 14 - - - - - - 6 6 12 20 6 26
800m競走 - - - 1 - 1 - - - 12 - 12 13 - 13
1500m競走 - - - - - - 13 - 13 12 - 12 25 - 25
5000m競走 - - - - - - - - - 5 - 5 5 - 5
小計 98 35 133 18 - 18 60 26 86 78 36 114 254 97 351
跳技群 立巾跳 53 19 72 - - - 15 7 22 - - - 68 26 94
走巾跳 37 13 50 - - - 41 15 56 41 22 63 119 50 169
走高跳 9 - 9 - - - 8 2 10 11 9 20 28 11 39
三段跳 - - - - - - 4 - 4 11 - 11 15 - 15
小計 99 32 131 - - - 68 24 92 63 31 94 230 84 317
投技群 砲丸投 40 8 48 8 1 9 24 5 29 18 6 24 90 20 110
槍正確投 37 10 47 12 1 13 - - - - - - 49 11 60
槍投 13 1 14 1 - 1 - - - 10 7 17 24 8 32
ソフトボール投 42 5 47 - - - 17 - 17 - - - 59 5 64
ハンドボール投 - - - - - - - 13 13 - - - - 13 13
小計 132 24 156 21 2 23 41 18 59 28 13 41 222 57 279
陸上合計 329 91 420 39 2 41 169 68 237 169 80 249 706 241 947
スラローム群 スラローム - - - 15 4 19 - - - - - - 15 4 19
卓球 シングルス 42 14 56 6 2 8 - - - 20 14 34 68 30 98
盲人卓球 - - - - - - 4 - 4 - - - 4 - 4
弓球 洋弓 9 4 13 9 2 11 - - - - - - 18 6 24
水泳技群 20m自由型 - - - - - - 17 - 17 - - - 17 - 17
20m平泳 - - - - - - 5 - 5 - - - 5 - 5
20m背泳 - - - - - - 1 - 1 - - - 1 - 1
25m自由型 17 4 21 - - - - - - - - - 17 4 21
25m平泳 13 3 16 3 - 3 - - - - - - 16 3 19
25m背泳 2 2 4 - - - - - - - - - 2 2 4
50m自由型 10 - 10 - - - - - - - 5 5 10 5 15
50m平泳 6 - 6 - - - - - - - 6 6 6 6 12
50m背泳 - - - - - - - - - - 1 1 - 1 1
100m自由型 - - - - - - - - - 8 - 8 8 - 8
100m平泳 - - - - - - - - - 4 - 4 4 - 4
100m背泳 - - - - - - - - - 3 - 3 3 - 3
水泳合計 48 9 57 3 - 3 23 - 23 15 12 27 89 21 110
総計 428 118 546 72 10 82 196 68 264 204 106 310 900 302 1,202
都道府県市(別)参加人員(46.11.1 現在)
都道府県 (市) 役員 選手 介護人 正規視察団 選手団員合計
肢1 肢2 視覚 聴覚
北海道 10 13 - 2 3 18 - - 28
青森 4 6 - 1 2 9 5 - 18
岩手 6 9 1 3 2 15 4 - 25
宮城 8 2 - 4 4 10 - - 18
秋田 8 4 - 3 2 9 - - 17
山形 7 7 - 2 1 10 - - 17
福島 6 5 1 2 5 13 2 - 21
茨城 6 4 - 3 3 10 4 - 20
栃木 4 4 1 3 2 10 2 - 16
群馬 8 - - 3 5 8 1 - 17
埼玉 8 5 2 1 4 12 2 - 22
千葉 11 4 1 2 3 10 - - 21
東京 4 6 4 4 8 22 9 - 35
神奈川 8 4 1 2 3 10 2 - 20
山梨 6 3 - 2 2 7 4 - 17
新潟 1 5 - 1 6 12 9 - 22
長野 3 7 1 3 2 13 7 - 23
富山 9 2 2 1 3 8 3 - 20
石川 5 5 - 2 1 8 4 - 17
福井 4 3 1 1 2 7 6 - 17
静岡 10 5 - 4 5 14 - - 24
愛知 7 5 1 - 6 12 - - 19
三重 7 3 - 4 2 9 - - 16
岐阜 10 7 - - 3 10 - - 20
滋賀 5 4 - 2 1 7 5 - 17
京都 3 4 1 2 2 9 6 - 18
大阪 10 2 1 3 5 11 2 - 23
兵庫 10 8 2 1 2 13 - - 23
奈良 8 4 1 2 2 9 - - 17
鳥取 8 3 - 2 2 7 2 - 17
島根 9 6 1 1 1 9 - - 18
岡山 10 7 1 2 2 12 - - 22
広島 5 7 1 3 2 13 4 - 22
山口 7 5 1 2 1 9 2 - 18
香川 7 5 - 2 2 9 - - 16
徳島 6 4 1 2 2 9 4 - 19
愛媛 5 4 - 5 3 12 3 - 20
高知 7 4 1 2 3 10 - - 17
福岡 12 8 - 4 6 18 1 - 31
佐賀 6 4 1 2 3 10 4 - 20
長崎 5 6 - 3 2 11 3 - 19
熊本 10 4 3 3 3 13 - - 23
大分 7 5 2 3 2 12 3 - 22
宮崎 10 6 - 1 3 10 - - 20
鹿児島 10 13 3 3 4 23 5 3 41
横浜市 3 3 - 2 3 8 3 - 14
名古屋市 4 4 - 1 3 8 2 - 14
京都市 9 4 - 5 - 9 - 2 20
大阪市 10 7 1 2 2 12 - - 22
神戸市 7 3 - 3 2 8 1 - 16
北九州市 6 3 1 2 2 8 2 - 16
沖縄 10 2 1 2 2 7 - - 17
和歌山 18 17 2 11 9 39 - - 57
合計 387 274 41 131 155 601 116 5 1,109
都道府県(市)選手障害別出場者数
都道府県 (市) 選手
肢1 肢2 視覚 聴覚
北海道 13 - 2 3 18
青森 6 - 1 2 9
岩手 9 1 3 2 15
宮城 2 - 4 4 10
秋田 4 - 3 2 9
山形 7 - 2 1 10
福島 5 1 2 5 13
茨城 4 - 3 3 10
栃木 4 1 3 2 10
群馬 - - 3 5 8
埼玉 5 2 1 4 12
千葉 4 1 2 3 10
東京 6 4 4 8 22
神奈川 4 1 2 3 10
山梨 3 - 2 2 7
新潟 5 - 1 6 12
長野 7 1 3 2 13
富山 2 2 1 3 8
石川 5 - 2 1 8
福井 3 1 1 2 7
静岡 5 - 4 5 14
愛知 5 1 - 6 12
三重 3 - 4 2 9
岐阜 7 - - 3 10
滋賀 4 - 2 1 7
京都 4 1 2 2 9
大阪 2 1 3 5 11
兵庫 8 2 1 2 13
奈良 4 1 2 2 9
鳥取 3 - 2 2 7
島根 6 1 1 1 9
岡山 7 1 2 2 12
広島 7 1 3 2 13
山口 5 1 2 1 9
香川 5 - 2 2 9
徳島 4 1 2 2 9
愛媛 4 - 5 3 12
高知 4 1 2 3 10
福岡 8 - 4 6 18
佐賀 4 1 2 3 10
長崎 6 - 3 2 11
熊本 4 3 3 3 13
大分 5 2 3 2 12
宮崎 6 - 1 3 10
鹿児島 13 3 3 4 23
横浜市 2 - 3 3 8
名古屋市 4 - 1 3 8
京都市 4 - 5 - 9
大阪市 7 1 2 2 12
神戸市 3 - 3 2 8
北九州市 3 1 2 2 8
沖縄 2 1 2 2 7
和歌山 17 2 11 9 39
合計 273 41 132 155 601

2.第20回ストーク・マンデビル競技大会

英国ストーク・マンデビルスタジアム
昭和46年7月25日~31日
参加27ヶ国 438人
日本選手団 選手6人 役員4人

役員
団長 小川辰雄(国立身体障害センター次長)
医師 松丸禎夫(国立身体障害センター医務課長)
コーチ 水田賢二(国立身体障害センター体育専門職)
通訳 間 千穂(日本赤十字社語学奉仕団)
選手 田中正博(神奈川県)
     第7胸髄完全 槍正確投他
    黒川喜寿(神奈川県)
     第7胸髄完全 アーチェリー他
    明比 勅(千葉県)
     第11胸髄完全 スラローム他
    山川則雄(長野県)
     第11胸髄完全 卓球他
    松島剛士(東京都)
     第9胸髄完全 スラローム他
    嶋津公総(宮城県)
     第1腰髄不完全 スラローム他

日本選手団の成績

 明比 勅 4級
  100m車椅子競走 24秒6 7位
  スラローム 51秒8 1位
  ウエイトリフティング(LF)90㎏ 2位
 田中正博 3級
  槍正確投 70点 4位
  スラローム 1分4秒 6位
 黒川喜寿 3級
  アーチェリー(FITA) 1,751点 19位
  ウエイトリフティング(ウエルター)70㎏
 山川則雄 4級
  卓球 団体 3位
  槍正確投 70点 4位
 嶋津公総 5級
  スラローム 54秒2 2位
  卓球 団体 3位
 松島剛士 5級
  アーチェリー(S.W) 4位
  スラローム 51秒0 1位

3.第6回身体障害者スポーツ指導者認定講習会

国立身体障害センター付属リハビリテーション技術研修所
昭和46年4月19日~5月1日 受講者22人

研修科目及び講師
(1) 理論
 ○リハビリテーション概論
   国立身体障害センター所長 橋倉一裕
 ○身体障害者とスポーツ
   日本身体障害者スポーツ協会理事 増田弥太郎
 ○身体障害(片麻痺)
   東京医科歯科大学内科教授 島本多喜雄
 ○身体障害(切断)
   鉄道弘済会
   東京身体障害者福祉センター所長 稗田正虎
 ○身体障害(脳性麻痺)
   整肢療護園長 小池文英
 ○身体障害(対麻痺)
   国立箱根療養所医務課長 今井銀四郎
 ○言語障害
   東京医科歯科大学附属病院長耳鼻科教授 堀口申作
 ○聴力障害
   東京医科歯科大学耳鼻科教授 恩地 豊
 ○視力障害
   順天堂大学眼科教授 中島 章
 ○精神障害
   北里大学精神科教授 原 俊夫
 ○臨床心理
   早稲田大学文学部教授相馬 均
 ○医用電子
   電気通信大学教授 荒川輝明
 ○身障ルール説明
   国立身体障害センター外来医長 木村哲彦
   国立身体障害センター主任体育訓練専門職 橋谷俊胤

(2) 実技
 ○洋弓
   早稲田大学講師 細川英彦
               助手 1
 ○卓球(含盲)
   日本大学講師 矢尾坂弘
   日本大学卓球部監督 道上 進
   国立身体障害センター主任体育訓練専門職 橋谷俊胤
 ○水泳
   日本水泳連盟理事長 太田光雄
                  助手 1
   国立身体障害センター主任体育訓練専門職 橋谷俊胤
   国立身体障害センター体育訓練専門職 水田賢二
 ○重量挙
   日本ウエートリフティング協会副理事長 野中義治
                             助手 1
 ○フェンシング
   フェンシング協会強化部長 船水光行
                     助手 1
 ○トラック競技
   国立身体障害センター主任体育訓練専門職 橋谷俊胤
   国立身体障害センター体育訓練専門職 水田賢二
                             助手 1
 ○フイールド競技
   東京急行陸上部 林 東治
               助手 2
   日本身体障害センター主任体育訓練専門職 橋谷俊胤
 ○身障スポーツ応用
   神奈川県身体障害者更生指導所 中川一彦
 ○車椅子バスケット
   国立身体障害センター体育訓練専門職 水田賢二
                             助手 2

講習会日程
区分
月日
午前 (9:00~12:00) 午後 (1:00~5:00)
4月19日 月 開講式 リハビリテーション概論 橋倉 所内見学 身障スポーツ 増田
4月20日 火 身体障害(片麻) 島本 身体障害(切断) 稗田
4月21日 水 身体障害(CP) 小池 身体障害(パラ) 今井
4月22日 木 言語障害 堀口 聴力障害 恩地
4月23日 金 視覚障害 中島 精神障害 原
4月24日 土 臨床心理 相場 -
4月26日 月 医用電子 荒川 身障ルール説明 木村 橋谷
4月27日 火 洋弓 細井 助手1 卓球(含盲) 矢尾板 橋谷 道上
4月28日 水 水泳 太田・橋谷 水田・助手1 重量あげ 野中・助手1 フェンシング 船水・助手1
4月29日 (祝) 木 トラック競技 橋谷・助手1 水田 フィールド競技 林・助手2 橋谷
4月30日 金 映画 身障スポーツ応用 中川 質疑応答 車椅子バスケット 水田・助手1 テスト
5月1日 土 テスト発表 討論  講式
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4.全国車椅子バスケットボール競技大会

期日 昭和46年11月20日(土)~21日(日)
場所 オリンピック記念青少年総合センター新体育館
主催 (財)日本身体障害者スポーツ協会
参加 霧島温泉労災病院
    太陽の家
    国立別府重度障害者センター
    星ケ丘厚生年金病院
    中部車椅子スポーツクラブ
    ムサシノ電子工業株式会社
    国立伊東重度障害者センター
    緑成園ワークショップ
    竹田総合病院身体障害者スポーツ愛好クラブ
    長野車椅子バスケットクラブ
    労災リハビリテーション千葉作業所
    東京スポーツ愛好クラブ
    福祉企業センター
    東京労災病院
    国立村山療養所
    国立身体障害センター
    (合計 16チーム)
優勝 長野車椅子バスケットクラブ
準優勝 労災リハビリテーション千葉作業所


各位殿

全国車椅子バスケットボール競技大会
会長 葛西嘉資

全国車椅子バスケットボール
競技大会のお願いについて

錦秋の候
貴殿益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
かねてより,身体障害者の社会復帰につきましては,格別の理解とご協力を賜わり厚くお礼申しあげます。
 今般別添実施要綱にもとづき「全国車椅子バスケットボール競技大会」を開催する運びになりました。
 すでにご承知のとおり,スポーツをつうじて障害を克服する訓練の成果は種々の形で高い評価を得ており,社会復帰に貢献するところ多大のものがあります。
 なかでもバスケットボールは車椅子を操作する技術,競技にたいする持久力,スピード,鋭い反射神経の涵養,チームワークなど社会復帰課程に最高のスポーツと考えます。
 ここに全国車椅子バスケットボール競技大会開催にあたり,この競技大会が多大の成果をおさめ,今後の普及と,より一層身体障害者スポーツの振興に寄与できますよう何卒ご支援ご協力を賜わりたくお願い申し上げます。


全国車椅子バスケットボール競技大会実施要綱
1.目的
 全国車椅子バスケットボール競技大会は,身体障害者がスポーツを通じて体力の維持,増強,機能回復等残存能力の向上を図り,明朗快活かつ積極的な性格と協調精神を養うことによって,自立更生の実を挙げ, 明るい生活形成に寄与するとともに,一般社会の正しい認識の向上を図ることを目的とする。
2.主催
  財団法人 日本身体障害者スポーツ協会
3.後援
  厚生省,労働省,東京都,日本チャリティー協会,日本バスケットボール協会
4.日時
  昭和46年11月20日(土)午前9時~午後9時
  昭和46年11月21日(日)午前9時~午後5時
5.会場
  オリンピック記念青少年総会センター新体育館
  東京都渋谷区代々木神園町3番1号
6.宿泊
  会場に同じ
7.大会参加選手資格
 ア.身体障害者福祉法第15条の規定により身体障害者手帳の交付を受けた者。
 イ.年令16才以上の者(昭和46年10月末現在)
 ウ.大会参加前に競技出場について医師の診断(主催者側で用意したもの)を受け適当と認められた者。
 エ.身体障害者スポーツ競技規則集障害区分,1類~4類に該当する者。なお出場選手は4類ばかりでなく,2,3類も出場することが望ましい。
8.その他
 ア.身体障害者スポーツ競技規則集(財団法人日本身体障害者スポーツ協会編昭和46年2月改正)を準用する。
 イ.各チームの参加人員は役3名以内,選手10名以内とする。
 ウ.13名以内の往復汽車賃(身体障害者割引)宿泊,食事代は当協会において負担する。
 エ.申込〆切は10月30日(土)とする。
 ●協力=財団法人中央競馬社会福祉財団
組合せ
●第1日目:11/20(土) 〈予選〉変則リーグ戦方式によって各ブロック上位2チームが決勝トーナメントに選出する。
 1 組み合せ通り1回戦を実施
 2 1回戦での敗者同志の対戦
 3 1回戦での勝者同志の対戦。この勝者はブロック1位となり決勝トーナメント進出が決定する。
 4 敗者同志戦の勝者と勝者同志戦の敗者が対戦しこの勝者はブロック2位となり決勝トーナメント進出となる。但しこの両者が1回戦で対戦している場合はあらためて試合することなくすでに勝っている方を決勝トーナメント進出とする。


1回戦組合せ
《Aブロック》
 1霧島温泉病院
 2福祉企業センター

 3国立伊東重度障害者センター
 4中部車椅子スポーツクラブ

《Bブロック》
 5太陽の家
 6星ケ丘病院

 7竹田病院
 8国立村山療養所

《Cブロック》
 9労災リハビリテーション千葉作業所
 10東京スポーツ愛好クラブ

 11東京労災病院
 12国立別府重度障害者センター

《Dブロック》
 13国立身体障害センター
 14ムサシノ電子工業

 15長野車椅子バスケットクラブ
 16緑成園ワークショップ


対戦方法

競技の状況
競技の状況


主題:
創立20年史 No.10

発行者:
財団法人日本身体障害者スポーツ協会

発行年月:
昭和60年3月31日

文献に関する問い合わせ先:
〒162
東京都新宿区戸山1-22-1
戸山サンライズ内
TEL 03-204-3993