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創立20年史 財団法人日本身体障害者スポーツ協会

No.12

9.昭和48年度事業

1.第9回全国身体障害者スポーツ大会

千葉県千葉市
昭和48年10月27日・28日
参加選手630人 役員他1,067人 計1,697人
スローガン「くじけるな 負けるな 強く胸はって」

※本大会より新たに団体競技として盲人野球を加えた。

1.大会の趣旨と千葉大会開催のいきさつ
 身体障害者が,身体および精神を訓練して,失われた機能の回復を図り社会復帰を促進するためには,医学的,心理学的および職能指導的見地から,スポーツを行なうことが,極めて有効であると認められている。
 このことは,身体障害者がスポーツを通じて自分の障害に打ち克ち積極的なつよい精神力を養い,自信と希望をもって,明るく,強く生きて行く能力を育てることを目的としている。
 このような理由から現在では,国際的にもきわめて高い関心がもたれ,身体障害者スポーツの振興が推進されている。
 わが国における身体障害者のスポーツは,1964年オリンピック東京大会が行なわれた直後,世界22ヵ国の障害者が集い「東京パラリンピック」が開催されたのを機会に,この大会の第2部として,全国都道府県から身体障害者の選手約480名が参加して, 国内大会が開催され,国民の関心が急激に高まってきた。その翌年(昭和40年)岐阜国体が開催されるにあたり,国は,毎年国体秋季大会終了後,国体開催県において,全国身体障害者スポーツ大会を開催することを定め,第1回全国身体障害者スポーツ大会が,岐阜県で行なわれた。
 千葉県における大会は,第28回国民体育大会の終了後の10月27日,28日の両日第9回全国身体障害者スポーツ大会(若潮大会)として県総合運動場を中心に7会場で実施されたのである。
なお,この大会から,団体競技に,盲人野球競技が新しい種目として加えられた。

2.大会開催の基本方針

 第9回全国身体障害者スポーツ大会(若潮大会)は,「くじけるな 負けるな 強く胸はって」のスローガンのもと,競技参加者が,記録を競うのみにとらわれず,身体障害者の社会復帰への旺盛な意欲を助長させることを重点とした。
 また,全国からの参加者を心から暖かく迎え,身体障害者の愛と希望にみちた祭典とし,社会福祉思想の高揚をはかることを目標として,大会開催の基本方針とした。
◎ 手話通訳奉仕事業
 そろいの真赤なユニホームに身をつつんだ手話通訳員は,千葉県立保育専門学院の2年生76名の協力を得て,約2年間の講習を受けて大会にのぞんだ。
 10月26日の皇太子殿下,同妃両殿下をお迎えしての「選手のつどい」には,8名の手話通訳が参加し,両殿下と聴覚障害者との通訳を行ない「選手のつどい」の進行をたすけた。
 10月25日からの全国選手団到着時の駅前案内所および選手村での通訳をはじめ,開閉会式競技の進行,会場での選手のお世話,大会期間中選手団,応援団との交歓など,その献身的な活躍は,この大会を一層盛りあげるとともに華やかなものとした。
 このような手話通訳員の活躍に対し,日本身体障害者スポーツ協会長から各人あて感謝状が贈呈され,その労をねぎらわれた。

盲人野球競技
盲人野球競技

◎ FM実況放送の実施
 視覚障害者の方々に,競技の模様がわかるように,FM実況放送を実施した。
 この実施にあたっては,技術的に種々困難があったが,NHK千葉放送局のご協力により,場内中継施設を設け,NHKのアナウンサーにより,放送を行ない,視覚障害者の方々の競技参観を楽しいものにした。
◎ 点字プログラムの作成
 この大会に参加する視覚障害の選手ならびに観覧者に対し,大会の進行,競技の内容が理解出来るよう点字プログラムを作成した。
 プログラムは,点訳,印刷ともに社会福祉法人視力障害者愛の友協会千葉点字図書館の協力によって作成されたものである。
 なお,この大会を記念して全国の点字図書館へ点字プログラムを寄贈した。
◎ 光化学スモッグ対策
 第9回全国身体障害者スポーツ大会の開閉会式,競技会等の実施中に光化学スモッグ予報等が発令された場合における運営については,「国体運営要領」に準じて実施することとし,

  1. 連絡体制
  2. 発令時の措置
  3. 医療救護

を定めた。
 なお,県総合運動場内に,移動測定車を配置して万全を期した。
◎ 実施態度の決定
全国身体障害者スポーツ大会における開閉会式等を,晴天時,荒天時の何れによるのか,その実施態度を速やかに決定し,関係機関,団体等に連絡し,大会の円滑な運営をはかった。
 この決定については,実施態度決定委員会の報告を受けて,大会会長が決定した。
(1) 実施態度決定委員会の構成
 厚生省社会局更生課長,日本身体障害者スポーツ協会事務局長,県実施対策本部長,副本部長,総務連絡部長,競技式典部長,競技式典部式典班長,競技式典部総務班長,競技式典部競技班長をもって構成した。

(2) 開催期日および時間

期日 集合時間 態度決定時間 行事 場所 備考
10月27日
10月28日
5時20分
5時20分
5時40分
5時40分
開会式
閉会式
副知事室
陸上競技場
競技を含む

(3) 決定の伝達方法
1 ラジオ・テレビによる放送
   NHK(ラジオ・テレビ)および千葉テレビの協力を得て,つぎにより放送した。

放送時間

広報媒体
行事
NHK 千葉テレビ
テレビ ラジオ
開会式 6時10分
6時55分
6時10分
7時15分
6時~6時10分
7時~7時10分
備考 荒天時のみ放送 晴雨にかかわらず放送

2 各駅での掲示
  千葉鉄道管理局の協力を得て,各駅の掲示板に掲示した。また早朝の列車には車内放送をした。
3 大会係員等への連絡
  大会係員,補助員,協力員,および集団演技出場者等への連絡については,各部において予め定めた連絡方法により行なった。
◎ 大会の実施
 「くじけるな 負けるな 強く胸はって」をスローガンに,明日への自立の力を競い合うスポーツの祭典「第9回全国身体障害者スポーツ大会」は,10月27日,28日皇太子殿下,皇太子妃殿下をお迎えして2日間にわたる幕をあけた。
 大会第1日目は,前日の晴天とはうって変った肌寒い曇空のもとで行なわれた。
 午前5時40分実施態度の決定により,大会の準備作業に入り午前8時の開門にそなえた。
 県内はもとより,県外からかけつけた熱心な応援者による3万2千余に及ぶ観覧者で,スタンドは埋めつくされ盛況であった。
 9時34分開式通告に引き続き役員選手団の入場にはじまり開会式は予定通り行なわれた。
開会式終了後,皇太子殿下および皇太子妃殿下におかれては,盲人卓球競技会場,洋弓競技会場の順に,競技をご覧になられた後,再び陸上競技場に臨まれ,グランドにお出ましになり約1時間にわたって選手たち親しくご激励になられた。
 大会第2日目は,前夜半から降り出した雨が次第に強くなった。午前5時40分,荒天時により実施することに決定し,陸上競技と盲人野球競技が中止となり,閉会式を県立総合運動場体育館において実施することとなった。
 皇太子殿下,皇太子妃殿下におかれては,雨の中を,車椅子バスケットボール競技会場,卓球競技会場,水泳競技会場においでになり,選手たちを直接ご激励になられた。
 全国から参加した選手たちは,深くその光栄に感激した次第である。
 閉会式は,この大会ではじめて室内で行なわれた。関係者数3,000人参加のもと,体育館で午後2時30分から開始され,15時12分,2日間にわたり全力を尽して,闘った選手たちは,スタンドから送られる手拍子のリズムにのって,会場を去っていった。
 地元選手団,大会関係者に見送られて退場行進する姿は,まことに感動的で,ドラマチックなものとなり,その感激は生涯わすれることができないであろう。

皇太子殿下のおことば


 第9回全国身体障害者スポーツ大会の開会式に臨み,全国から参加された皆さんの元気な姿に接し,大変うれしく思います。
 皆さんが日頃のたゆみない努力によって身体の障害を克服し,社会の各分野で立派に活躍しておられることは,まことに心強いことであります。
 スポーツは,身体に障害のある方々に,勇気と希望と自信を与え,明るい生活を築くために大きな力となるものと信じます。さらには,この大会は国民全体の身体障害者に対する関心を深めるうえにおいても意義深いものであります。
 ここに参加された皆さんが,日頃きたえた力を十分に発揮して所期の目的を達成するとともに友情を一層深められ,この大会が生涯の楽しい思い出となることを希望します。

盲人野球の思い出

社会福祉事業振興会理事 角田耕一
(当時厚生省社会局更生課長)

○はじめに
 盲人野球について,当時の思い出を書くようにと葛西会長のおすすめがあった。
 何せ,10数年も前のことでもあり,正確にお伝えできるかどうかわからないが,ぼくの更生課長在任中のことでもあり,おひき受けすることにした。
○背景
 集団競技としては,車椅子バスケットが定着して,国民の驚きと関心をあつめていた。
 ほくは,かねがね集団競技として,車椅子バスケット以外にも何かほしいと考えていた。障害者の皆さんが,協調性や団結力をかん ようするのに適していると考えたからである。
○経過
 昭和46年の晩秋である。日盲連の村谷昌弘現会長から,全国野球大会でぼくに挨拶してほしいとのお話しがあった。明治神宮の軟式野球場で,とっても寒い日だったのを覚えている。それでも,全国から選抜されたチームが堂々と入場され,熱戦を繰り広げた。これは翌年も続いたが,スポーツ協会の葛西会長,氏家常務もご出席いただいた。この二年目に,ぼくが挨拶の中で,葛西先生,氏家さんとよく相談して,全国身障スポーツ大会の新種目に組み入れるよう善処したいと思いますと言ってしまった。それからが大変である。短期間のうちに選抜方法(各県1チームでは日程上こなし切れない),審判,ルールの確立,予算措置等々で関係者(厚生省,県,スポーツ協会,日盲連,軟式野球連盟等)で協議を重ねてもらった。ただ,よいことに盲人野球は昭和の始め頃から一部で行われていたと言うから相当古い歴史があった。また,国立の視力障害センターでも昭和27・28年頃からようやく盛んに行われるようになっていた。出場チームは全国から選抜された7チームと開催県1チーム合計8チームで行うことになった。選抜は日盲連におまかせすることになった。また,審判は開催県の軟式野球連盟にお願いすることにした。
 第1回は,昭和48年第9回千葉県大会からであり,多少の不安はあったが,われわれ関係者の期待通り成功裡に終了し,皇太子殿下,同妃殿下にも親しくご観戦を賜わった。
○終わりに
 身障スポーツも発足以来20年を迎え,今やリハビリテーションの一部門として,なくてはならない存在となった。
立派な青年として,ますますみがきをかけ,健全な発展をとげられるよう祈ってやまない。

都道府県(市)別参加人員
都道府県(市) 役員 選手 介護人 正規視察員 選手団合計 都道府県(市) 役員 選手 介護人 正規視察員 選手団合計
肢体1 肢体2 視覚 聴覚 肢体1 肢体2 視覚 聴覚
北海道 10 8 2(10) 2 3 15(10) 3 3 31(10) 鳥取県 10 4 - 3 1 8 4 8 30
青森県 2 5 - - 4 9 6 1 18 島根県 5 6 1 1 1 9 5 - 19
岩手県 5 6 1 1 2 10 5 10 30 岡山県 7 5 1 3 2 11 4 - 22
宮城県 7 7 1 1 1 10 3 - 20 広島県 7 6 1(8) 3(14) 2 12(22) 9 - 28(22)
秋田県 8 3 - 2 3 8 2 6 24 山口県 6 4 1 2 2 9 4 10 29
山形県 8 4 - 2 3 9 1 - 18 徳島県 3 4 - 2 2 8 5 5 21
福島県 13 6 1(10) 3(14) 2 12(24) 2 1 28(24) 香川県 6 5 - 2 2 9 4 - 19
茨城県 5 9 3 4 4 20 5 258 288 愛媛県 2 3 - 4 4 11 6 - 19
栃木県 4 6 1 1(15) 2 10(15) 9 - 23(15) 高知県 9 4 (10) 3 3 10(10) 2 - 21(10)
群馬県 5 1 1 3 4 9 6 - 20 福岡県 9 7 1 - 5 13 3 - 25
埼玉県 3 8 1 - 3 12 8 16 39 佐賀県 7 4 1 2 2 9 9 7 32
東京都 7 8 3(10) 4(15) 6 21(25) 7 - 35(25) 長崎県 1 5 - - 5 10 7 - 18
神奈川県 7 2 1 4 4 11 4 11 33 熊本県 10 4 2 2 2 10 7 - 27
新潟県 2 2 1 3 5 11 8 6 27 大分県 9 4 1(9) 2(14) 3 10(23) 5 - 24(23)
富山県 6 4 1 2 1 8 6 - 20 宮崎県 9 5 - 2 3 10 3 - 22
石川県 2 5 - 1 2 8 7 - 17 鹿児島県 8 16 4 7 7 34 2 - 44
福井県 1 4 1 1 2 8 11 - 20 沖縄県 4 4 - 2 2 8 8 - 20
山梨県 4 4 - 2 2 8 7 - 19 札幌市 6 6 - 1 1 8 6 3 23
長野県 7 7 (10) 2 3 12(10) 7 2 28(10) 横浜市 - 2 - 3 3 8 9 4 21
岐阜県 9 9 - 1 - 10 1 - 20 川崎市 4 3 2 - 3 8 7 6 25
静岡県 8 8 - 1 3 12 1 5 26 名古屋市 3 6 - 1 1 8 3 50 64
愛知県 12 7 (10) 1(14) 3 11(24) 2 - 25(24) 京都市 6 4 - 3 2 9 5 2 22
三重県 2 3 - 3 3 9 5 15 31 大阪市 - 6 1 3 2 12 8 - 20
滋賀県 10 4 - 2 2 8 - 2 20 神戸市 5 3 - 3(15) 2 8(15) 5 5 23(15)
京都府 3 3 1 1 2 8 8 - 19 北九州市 6 3 1 2 2 8 2 - 16
大阪府 7 3 1 3 5 12 5 3 27 福岡市 7 1 - 4 3 8 1 - 16
兵庫県 10 7 2 2 2 13 - 2 25 千葉県 11 21 5(10) 9(15) 16 51(25) 1 - 63(25)
奈良県 4 3 1 2 2 8 4 2 18 合計 341 295 46
(94)
126
(116)
163 630
(210)
273 453 1,697
(210)
和歌山県 10 4 1(7) 2 2 9(7) 6 10 35(7)

( )内は車椅子バスケットボール及び盲人野球選手

都道府県(市)選手障害別出場者数
都道府県(市) 選手数 都道府県(市) 選手数
肢体(1) 肢体(2) 視覚 聴覚 肢体(1) 肢体(2) 視覚 聴覚
北海道 8 2(10) 2 3 15(10) 鳥取県 4 - 3 1 8
青森県 5 - - 4 9 島根県 6 1 1 1 9
岩手県 6 1 1 2 10 岡山県 5 1 3 2 11
宮城県 7 1 1 1 10 広島県 6 1(8) 3(14) 2 12(22)
秋田県 3 - 2 3 8 山口県 4 1 2 2 9
山形県 4 - 2 3 9 香川県 5 - 2 2 9
福島県 6 1(10) 3(14) 2 12(24) 徳島県 4 - 2 2 8
茨城県 9 3 4 4 20 愛媛県 3 - 4 4 11
栃木県 6 1 1(15) 2 10(15) 高知県 4 (10) 3 3 10(10)
群馬県 1 1 3 4 9 福岡県 7 1 - 5 13
埼玉県 8 1 - 3 12 佐賀県 4 1 2 2 9
東京都 8 3(10) 4(15) 6 21(25) 長崎県 5 - - 5 10
神奈川県 2 1 4 4 11 熊本県 4 2 2 2 10
山梨県 4 - 2 2 8 大分県 4 1(9) 2(14) 3 10(23)
新潟県 2 1 3 5 11 宮崎県 5 - 2 3 10
長野県 7 (10) 2 3 12(10) 鹿児島県 16 4 7 7 34
富山県 4 1 2 1 8 沖縄県 4 - 2 2 8
石川県 5 - 1 2 8 札幌市 6 - 1 1 8
福井県 4 1 1 2 8 横浜市 2 - 3 3 8
静岡県 8 - 1 3 12 川崎市 3 2 - 3 8
愛知県 7 (10) 1(14) 3 11(24) 名古屋市 6 - 1 1 8
三重県 3 - 3 3 9 京都市 4 - 3 2 9
岐阜県 9 - 1 - 10 大阪市 6 1 3 2 12
滋賀県 4 - 2 2 8 神戸市 3 - 3(15) 2 8
京都府 3 1 2 2 8 福岡市 1 - 4 3 8(15)
大阪府 3 1 3 5 12 北九州市 3 1 2 2 8
兵庫県 7 2 2 2 13 千葉県 21 5(10) 9(15) 16 51(25)
奈良県 3 1 2 2 8 合計 295 46(94) 126(116) 163 630(210)
和歌山県 4 1(7) 2 2 9(7)

肢体(2)( )は車椅子バスケットボール
視覚( )は盲人野球

種目別出場人員一覧表
競技群 競技種目 肢体(1) 肢体(2) 視覚 聴覚 合計
歩走技群 100m障害競歩 18 6 24 - - - - - - - - - 18 6 24
60m直線走 - - - - - - 19 7 26 - - - 19 7 26
60m競走 - 36 36 - 4 4 - - - - - - - 40 40
100m競走 78 - 78 27 - 27 27 11 38 29 19 48 161 30 191
200m競走 - - - - - - 5 3 8 12 8 20 17 11 28
400m競走 14 - 14 - - - - - - 16 5 21 30 5 35
800m競走 - - - - - - - - - 10 - 10 10 - 10
1,500m競走 - - - - - - 8 - 8 12 - 12 20 - 20
5,000m競走 - - - - - - - - - 7 - 7 7 - 7
小計 110 42 152 27 4 31 59 21 80 86 32 118 282 99 381
跳技群 立巾跳 57 25 82 - - - 27 7 34 - - - 84 32 116
走巾跳 30 8 38 - - - 21 13 34 48 18 66 99 39 138
走高跳 4 1 5 - - - 6 1 7 13 14 27 23 16 39
三段跳 - - - - - - 4 - 4 13 - 13 17 - 17
小計 91 34 125 - - - 58 21 79 74 32 106 223 87 310
投技群 砲丸投 43 12 55 5 1 6 22 2 24 20 4 24 90 19 109
槍正確投 41 12 53 12 - 12 - - - - - - 53 12 65
槍投 12 4 16 3 1 4 - - - 13 3 16 28 8 36
ソフトボール投 49 9 58 4 1 5 27 - 27 - - - 80 10 90
ハンドボール投 - - - - - - - 8 8 - - - - 8 8
小計 145 37 182 24 3 27 49 10 59 33 7 40 251 57 308
陸上合計 346 113 459 51 7 58 166 52 218 193 71 264 756 243 999
スラローム群 スラローム - - - 13 - 13 - - - - - - 13 - 13
卓球 シングルス 39 13 52 6 - 6 - - - 23 12 35 68 25 93
盲人卓球 - - - - - - 3 3 6 - - - 3 3 6
弓技 洋弓 13 4 17 9 - 9 - - - - - - 22 4 26
水泳技群 20m自由形 - - - - - - 14 1 15 - - - 14 1 15
20m平泳 - - - - - - 8 1 9 - - - 8 1 9
20m背泳 - - - - - - 1 1 2 - - - 1 1 2
25m自由形 17 5 22 5 1 6 - - - - - - 22 6 28
25m平泳 17 3 20 - - - - - - - - - 17 3 20
25m背泳 1 - 1 - - - - - - - - - 1 - 1
50m自由形 12 - 12 - - - - - - - - - 12 - 12
50m平泳 4 - 4 - - - - - - - 3 3 4 3 7
50m背泳 3 - 3 - - - - - - - 4 4 3 4 7
100m自由形 - - - - - - - - - 7 - 7 7 - 7
100m平泳 - - - - - - - - - 11 - 11 11 - 11
100m背泳 - - - - - - - - - 2 - 2 2 - 2
小計 54 8 62 5 1 6 23 3 26 20 7 27 102 19 121
総計 452 138 590 84 8 92 192 58 250 236 90 326 964 294 1,258

車椅子バスケット競技組合せ及び成績表

盲人野球競技組合せ及び成績表

2.第22回国際ストーク・マンデビル競技大会

英国ストーク・マンデビルスタジアム
昭和48年7月14日~22日参加
日本選手団 選手6人,役員4人

役員
団長/越谷秋治(厚生省社会局更生課課長補佐)
医師/初山泰弘(国立身体障害センター)
コーチ 橋本和典(奈良県身体障害者更生指導所)
通訳/高橋敬子(日本赤十字社語学奉仕団)
選手/角田好男(神奈川県)胸髄第5 洋弓他
    野崎輝男(兵庫県)胸髄第12 洋弓他
    小橋正人(広島県)胸髄第12 砲丸投他
    松田利夫(千葉県)胸髄第12 砲丸投他
    石田千代子(神戸市)頸髄第7 洋弓他
    瀬谷節子(東京都)腰髄第1 槍正確投
                            他

選手成績
順位 氏名 クラス 競技種目 記録
1
1
1
2
2
2
3
3
角田好男
野崎輝男
石田千代子
松田利夫
石田千代子
瀬谷節子
石田千代子
角田好男
石田千代子
2
4
1B
5
1B
4
1B
2
1B
スラローム
スラローム
アーチェリー(セントニクラウス)
スラローム
スラローム
スラローム
60mダッシュ
ダーチェリー(ミックス)
54.8秒
46.5

49.5
73.9
60.6
28.4

3.第12回世界ろうあ者競技大会

スエーデン マルメ市
昭和48年7月21日~28日
参加32ヵ国 1,061人
日本選手団 選手9人,役員4人

役員
団長 土屋準一(全日本ろうあ連盟長)
監督 川島節郎(日本ろうあ体育協会事務局長)
マネジャー 貞広邦彦(国立聴力言語障害センター)
コーチ 合原憲司(福岡県ろう学校)
選手 幾島政幸(東京都)卓球
    岡崎新一(香川県)卓球
    島尻寛俊(沖縄県)走巾跳,三段跳
    三浦敏治(山梨県)50㎞競歩,20㎞競歩
    吉田信一(埼玉県)卓球
    野見山節子(東京都)卓球
    斉藤栄子(新潟県)卓球
    古寺信幸(東京都)卓球
    西岡京子(静岡県)卓球

選手成績
順位 氏名 競技種目
1 幾島政幸
古寺信幸
岡崎新一
吉田信一
卓球男子団体
1 幾島政幸
古寺信幸
卓球男子ダブルス
1 幾島政幸
斎藤栄子
卓球ミックスダブルス
- 幾島政幸 卓球男子個人
2 斎藤栄子
野見山節子
西岡京子
卓球女子団体
2 吉田信一 卓球男子個人

日程
月日 時間 事項 備考
7月8日 午後2時 選手,役員,集合 -
7月9日~11日 強化合宿およびミーティング(4日間) -
7月12日 - 結団式,壮行会 -
7月13日 午後10時30分 東京出発 オランダ航空
7月14日 午後2時30分 マルメ市着,入村式 ヨーロッパの時間
7月15日~20日 トレーニングおよびミーティング(6日間) -
7月20日 - CISS会議出席 団長,監督出席
7月20日 午後7時 開会式 -
7月21日~28日 競技参加,競技見学 -
7月28日 午後7時 閉会式,グッドバイ・パーティー -
7月29日 - 休養,マルメ市内見学 -
7月30日~8月11日 各国見学(ろうあ者職業学校,ろうあ協会事務所,ろうあ者施設訪問,交歓) コペンハーゲン,ベルリン,ウィーン,ローマ,ジュネーヴ,ロンドン,アムステルダムなど。 -
8月12日 午後0時8分 アムステルダム(オランダ)出発 -
8月13日 午後6時10分 東京着,解団式 -

4.身体障害者スポーツ指導者研修会
(1)全国研修
国立身体障害者センター付属リハビリテーション技術研修所
       前期/昭和48年4月16日~28日
       後期/昭和49年2月18日~3月2日
       受講者/前期30人
             後期24人
研修科目及び講師
1.理論

  • リハビリテーション概論
    国立身体障害センター所長  橋倉一裕
  • 医療訓練におけるスポーツ訓練の役割
    国立身体障害センター外来医長
    木村哲彦
  • 地域社会における身障スポーツ指導者の役
    順天堂大学体育学部助教授 沢口 進
  • リハビリテーションにおける身体運動の活用
    関東労災リハビリテーション科部長
    本田純夫
  • 身体運動のキネシオロジー的指導法
    順天堂大学体育学部助教授 木林一敏
  • リハビリテーション評価
    国立身体障害センター精神科医長
    永井昌夫
  • 身体障害(切断)
    鉄道弘済会東京身体障害者福祉センター所長
    稗田正虎
  • 身体障害(脊髄損傷)
    稲城中央病院整形外科医長 今井銀四郎
  • 聴覚言語障害
    東京医科歯科大学耳鼻科教授,国立聴力言語障害センター所長
    堀口申作
  • 視覚障害
    順天堂大学眼科教授 中島 章
  • 精神障害
    北里大学精神科教授 原 俊夫
  • 身体障害者スポーツ競技規則集説明
    国立身体障害センター主任体育訓練専門職
    橋谷俊胤
    国立身体障害センター体育訓練専門職
    水田賢二
  • 水泳
    国立身体障害センター主任体育訓練専門職
    橋谷俊胤
    国立身体障害センター体育訓練専門職
    水田賢二

2.実技

  • 視覚障害者の感覚行動訓練
    東京都心身障害者福祉センター歩行訓練士
    村上琢磨
  • 聴覚障害者の体育・スポーツ
    東京都石神井聾学校教授 鳴海靖雄
  • 卓球・洋弓
    国立身体障害センター主任体育訓練専門職
    橋谷俊胤
    国立身体障害センター体育訓練専門職
    水田賢二
  • 視覚障害者の体育・スポーツ・野球・バレーボール
    東京教育大学教育学部附属盲学校教諭
    功力靖雄
  • 筋力トレーニング
    順天堂大学体育学部助教授 青木純一郎
  • 陸上競技
    国立身体障害センター主任体育訓練専門職
    橋谷俊胤
    国立身体障害センター体育訓練専門職
    水田賢二
  • 地域における身障者のスポーツ活動
    国立身体障害センター体育訓練専門職
    水田賢二
  • 車椅子バスケットボール
    国立身体障害センター体育訓練専門職
    水田賢二


(2) 地方研修会
 地方研修会は,昭和48年6月関東地区(千葉県)を皮切りに九州,中国,近畿,四国地区の指導者を対象に開催した。

全国研修日程
月日/区分 午前
(9:00~12:00)
午後
(1:00~5:00)
月日/区分 午前
(9:00~12:00)
午後
(1:00~5:00)
4月16日
(月)
開講式 リハビリテーション概論
橋倉一裕
医療訓練におけるスポーツ訓練の役割
木村哲彦
4月23日
(月)
視覚障害者の感覚行動訓練
村上琢磨
聴覚障害者の体育・スポーツ
鳴海靖郎
4月17日
(火)
地域社会における身障スポーツ指導者の役割
沢口 進
リハビリテーションにおける身体運動の活用
本多純男
4月24日
(火)
水泳
橋谷俊胤
水田賢二
助手2
卓球(含盲)・洋弓
橋谷俊胤
水田賢二
助手2
4月18日
(水)
身体運動のキネシオロジー的指導法
小林一敏
リハビリテーション評価
永井昌夫
4月25日
(水)
視覚障害者の体育・スポーツ
功力靖雄
助手2
視覚障害者の野球・バレーボール
功力靖雄
助手2
4月19日
(木)
身体障害(切断)
稗田正虎
身体障害(脊髄損傷)
今井銀四郎
4月26日
(木)
筋力トレーニング
青木純一郎
陸上競技
橋谷俊胤
水田賢二
助手2
4月20日
(金)
聴覚言語障害
堀口申作
視覚障害
中島 章
4月27日
(金)
地域における身障者のスポーツ活動
水田賢二
車椅子バスケットボール
水田賢二
テスト 助手5
4月21日
(土)
精神障害
原 俊夫
身体障害者スポーツ競技
規則集説明 橋谷俊胤
水田賢二
4月28日
(土)
テスト発表
討論
閉講式
-

身体障害者スポーツ指導者研修会実施状況(地方研修
地区 場所 期間 日数 受講者数 講師数 地区 場所 期間 日数 受講者数 講師数
関東 千葉 48. 6.30
48.7.1,14,15
4 延 306
実 76
7 近畿 三重 49. 2.25 4 43 8
九州 佐賀 48. 8. 7
48. 8.10
4 45 6 中部 愛知 49. 3.16
49. 3.19
4 30 9
中国 島根 48.11. 6
48.11.10
5 52 - 四国 高知 49.3.20 4 29 5
関東 茨城 48.11.15
48.11.17~21
6 延 220
実 37
9 近畿 兵庫 49. 3.25
49. 3.30
6 26 18
神奈川 49.2.16
49.2.17,23,24
4 28 8 - 366 77

5.第22回身体障害者福祉展に参加

昭和48年4月6日~11日
於 京王百貨店

6.身体障害者スポーツ競技映画製作等

昭和49年3月30日
○「第9回全国身体障害者スポーツ大会」記録映画製作 16㎜カラー
○国際ストーク・マンデビル競技規則集作成


主題:
創立20年史 No.12

発行者:
財団法人日本身体障害者スポーツ協会


発行年月:
昭和60年3月31日


文献に関する問い合わせ先:
〒162
東京都新宿区戸山1-22-1
戸山サンライズ内
TEL 03-204-3993