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主催者挨拶

三澤 了
DPI日本会議

 皆さん、こんにちは。現在、日本障害フォーラム、JDFの副代表を務めさせていただいております、DPI日本会議の三澤でございます。会場にお集まりの皆さん、今日は日本障害フォーラムが主催する「ADA法の現状と将来展望」のセミナーにお越しいただきまして本当にありがとうございます。今日の講演会はADA=障害を持つアメリカ人法の研究の第一人者であるピーター・ブランク教授が来日されるということで、この機会にぜひ私たちも教授からADA法の現状あるいは課題等いろいろなことを学ばせいただきたいということで、こういう機会を持たせていただきました。

 ブランク教授は、ご存じのとおりと思いますが、アメリカのシラキュース大学のロースクールのほかに同大学バートン・ブラット研究所の教授を兼任されている方で、ADAをご専門に研究されているという方です。教授、本当にようこそおいでいただきましたことと、お目にかかれて光栄です。
現在、日本においては、障害者権利条約の批准ということが大きな課題になっています。私たちは形式的な批准を望むものではない。やはりこの権利条約を批准するに当たっては、日本では障害者差別禁止法の制定ということは大きな課題になるという認識を持っています。そしてJDFとしては、この障害者差別禁止法の制定の実現に向けて、非常に活発に今、運動を展開しているところであります。

 そうした状況の中で、世界で最初に障害者差別禁止法を作り、法律を運用してきたアメリカの経験と、そこから見えてくる課題をお聞きすることは、大変有意義な機会であると認識しています。
 1990年にADAが制定されたということは、日本の障害者にとっても非常に大きな衝撃として受け止めました。まず障害者当事者、あるいはその関係者が一体になって、当事者が主体になってこの法律を制定したということに、非常に大きな驚き、大きな衝撃を受けました。それから20年たち、ADAにも多くの課題が生まれてきたということもお聞きしています。2008年にはADAが改正されたということも聞いております。
こうした問題点や改正に至った経緯など、今日は教授から詳しくお聞きしたいと思っています。そして私たちは今後の示唆とし、進むべき道、なすべきことということを、改めて今日のお話の中から学びとっていきたいと考えております。
 後半では質疑応答の時間もとっていると聞いています。会場の皆様の積極的な参加をご期待しております。
今日ご参加いただいたすべての方に有意義な時間であるであろうということを確信し、主催者としての開会のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。