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チャレンジDAISY

-新しい録音資料作りをめざして-

NO.1 / 1998.8.1

1998年当時のDAISYの作成方法が分かる資料です。(2007年現在の作成方法とは異なります。)


3.録音図書作りはどう変わるのか

3.1 もうCDの貸出を始めているところがあるのですか?
ボランティアグループとしては、京都朗読奉仕会ロバの会、視覚障害者情報提供施設としては、名古屋ライトハウス(録音担当者による直接貸し出し)がPLEXTALK発売と同時に貸し出しを開始しました。

3.2 DAISYで、録音図書作りは楽になりますか?
これまでの録音、校正に加えて、パソコンによる編集という作業が加わりますので、作業量としては多くなります。ただし、まるでワープロ感覚で、単語や文章の挿入、削除などが行えますので、修正や追加の柔軟さという点では便利になるでしょう。

3.3 カセットテープ図書は、すぐになくなるのですか?
現在大量にあるカセットテープによる録音資料をDAISY化していくにはかなりの期間を要します。また、活字を読むことに障害のある方の中にも、引き続きカセットテープによる録音資料の提供を望む声も大きくあります(特に高齢者)。そこで、推定でも、カセットテープからDAISYへの意向は5年から10年くらいはかかるでしょう。

3.4 どこの点字図書館・公共図書館でもDAISY図書を扱うようになりますか?
当分の間は、特定の施設でDAISYによる資料製作を行うことが予想されます。しかし、全ての録音資料提供機関でDAISYが導入できるよう、環境整備をしていくことが必要です。

3.5 個人の希望による録音もDAISY化されますか?
されるようになるでしょう。その動きの一つとして、グループの枠を越えてDAISYを広めるために研修会を積極的に行っている東京都多摩市に拠点のある朗読グループ「繭」では、繭の利用会員の視覚障害者の要望を聞きながら、個人で所有しているカセットテープによる録音資料をDAISY化し、DAISYによる資料製作のノウハウを蓄積していく取り組みが、徐々にですが行われ始めています。

3.6 DAISYによる図書作りを習得するのは大変ですか?
作業量としては増える訳ですし、ソフトウェアも開発中ですので、まだ問題点を抱える方も多いと思います。ゆっくりでも、DAISYによる資料製作に慣れていきたいものです。

3.7 パソコンができないとDAISYは扱えないのですか?
パソコンの操作といっても、決まったことだけを覚えればよいので、そんなにパソコンに詳しくなる必要はありません。また、グループで活動する場合には、カセットデッキで録音する人と、それをパソコンに流し込んで編集する人とで、仕事を分担するやり方も考えられます。


編集・発行: デジタル音声情報システム促進委員会
事務局:  日本障害者リハビリテーション協会内
TEL:  03-5273-0601

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