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チャレンジDAISY

-新しい録音資料作りをめざして-

NO.1 / 1998.8.1

1998年当時のDAISYの作成方法が分かる資料です。(2007年現在の作成方法とは異なります。)


6.DAISY録音ソフトを使ってみて

6.1 セクションの数や1つのセクションの長さには制限がありますか?
  DAISYで編集すると、自動的にセクションやフレーズの情報が記述されたテキストファイルが作られます。そのファイルの大きさに制限があるため、1セクション内のフレーズ数を1400以下に、1タイトル内のセクション数を1300以下にするように心がける必要があります。

6.2 階層レベルは、何段階までできますか?
PLEXTALKではレベル1からレベル32767まで対応できますが、通常使用する範囲で考えればレベル8程度までで十分であると思われます。
なおDAISYではレベル50ぐらいに設定すると、画面(ToCウィンドウ)上から文字が消えてしまうという問題が起きます。

6.3 「ラベル」は、どの範囲のフレーズに付けたらいいですか?
各セクションの題名(見出し)部分に付けます。例えば「第1章はじめに」という題名の部分が、第1フレーズが「第1章」、第2フレーズが「はじめに」のように構成されている場合には、第1フレーズと第2フレーズの両方に「ラベル」属性を付けます。
PLEXTALKでは、ユーザが今どこを再生しているか知りたい場合、見出しキーを押すと、「ラベル」属性の付けられているフレーズが再生されます。また十字キーによる検索では、ユーザは「ラベル」属性の付けられたフレーズを聞きながら検索していくことになります。

6.4 一旦完成させたタイトルに、後から変更を加える方法を教えてください。
CD-ROMに書き込まれているタイトルを、DAISYで再編集する場合には、まずCD-ROMのデータをすべてハードディスクにコピーします。
そのままでは、コピーしたファイルのファイル属性がすべて読み取り専用になっていますので、コピーしたすべてのファイルに対して読み取り専用の属性をはずします。そうすることでDAISYでの再編集が可能となります。

6.5 1タイトル制作したら、ハードディスクがいっぱいになってしまったのですが。
制作中にハードディスクがいっぱいになってしまった場合には、DAISYを一旦終了してから、必要のないデータ等を削除してハードディスクの容量を確保してください。少なくとも1枚のCDに書き込むことのできる容量(=650MB)を確保した上で、DAISYでの作業を開始するようにしてください。
また、1台のパソコンで複数のタイトルを並行して作成する場合などは、MO等書き換え可能なメディアに一時的にデータを保存することにより、ハードディスクのスペースをあけることができます。
なおDAISY画面の下部には、ハードディスクの空き容量と、録音可能時間が表示されます。

6.6 ダイレクト録音で、パソコンのノイズを少なくする工夫を教えてください。
以下の点に注意して録音を行ってください。
 ・できる限りパソコンと離れた場所にマイクを設置する。(PC本体を隔離する)
 ・指向性の高いマイクを使用する。
 ・ノートパソコンなどのノイズの少ないPCを使用する。
この他に効果的方法としては、「マスキング効果」を利用します。この「マスキング効果」とは、マイクと口の距離によって音声とノイズの割合をある程度コントロールしてノイズを目立たなくすることができることからそう呼ばれます。「音声とノイズの割合は、マイクと口の距離の二乗に反比例する。」という法則があり、例えばマイクとの距離を20cmから10cmにすると、ノイズは20cmの距離での録音の場合の4分の1に減衰するというものです。
要するにできるだけマイクに近づいて録音するということです。


編集・発行: デジタル音声情報システム促進委員会
事務局:  日本障害者リハビリテーション協会内
TEL:  03-5273-0601

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