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第8回国連障害者の権利条約特別委員会

短報 2006年8月23日(水)

(午前)JDF(日本障害フォーラム)条約委員会

(午後)河村ちひろ:新潟青陵大/JD(日本障害者協議会)

午前(JDF(日本障害フォーラム)条約委員会)

会場の様子

マッケイ議長:条項採択をさらに進めて行きたい。第9条アクセスの部分について多くの提案が出されていたが、コンサルの結果、各提案は取り下げられた。草案のまま採択でよいか?(拍手の上採択)。

マッケイ議長:第26条について、ウガンダからコンサルの結果。

ウガンダ:パラ(1)に関する提案を取り下げる。パラ(2)は提案のまま(昨日提案の文言)。

マッケイ議長:第26条について新しいパラ2のbisを入れることでいいか?(拍手採択)。

マッケイ議長:採択を進めるために各国話し合いを進めて欲しい。最終条項は留保について述べられている。自国の批准に問題を及ぼさないという場合には、柔軟に対応して欲しい。「外国の占領」について、スーダン、アメリカ、EUで話し合って欲しい。
一時閉会(昼休み直前まで会議中断)。

EU:第5条に関して、EU提案には反対が多いようなので、妥協したいと思う。

マッケイ議長:EUが妥協したことで、第5条は採択ということでいいか?(拍手採択)。

午後(河村ちひろ)

 午後の開始時間である15時になっても政府間の非公式協議が続き、17時20分、ようやく本会議が始まった。

 冒頭にキューバから、NGOメンバーの障害当事者のひとりにビザがおりずアメリカに入国できなかった問題について、アメリカ合衆国に対する抗議の発言があった。アメリカ合衆国は事態を真摯に受け止め、調査したいと答えた。

第28条 社会保障と十分な生活水準

 メキシコが、28条2(a)を読み上げ、「清浄な水」への言及がある文になったことを報告。その他の部分も調整済みであると発言した。これを受けて28条が議決された。

 議長は他に合意に近づいている条項についていくつか言及しつつ、時間が差し迫っているので協議を急いで欲しいと述べた。「協議にあたっては細かい文言にこだわらず、自国が批准できるかどうかの一点においてのみ検討してほしい。世界中で、皆さんの地域で、この条約を待っている障害者たちのことをどうか、どうか忘れないでください」という発言をもってこの日の本会議は閉じられた。