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開会挨拶

嵐谷 安雄 (日本障害フォーラム 代表)

開会挨拶をする嵐谷安雄氏

本日は、JDF全国フォーラムにお集まりいただき誠にありがとうございます。

この全国フォーラムは、毎年の活動の総括も含めた、年次のフォーラムとして、例年、この障害者週間に開催しております。

JDFでは、その設立以来、一貫して、障害者権利条約の推進を活動の柱としてきました。条約の採択、発効以降は、国内での批准に向けた「制度改革」を民間の立場から推進してまいりました。皆様もご存じのとおり、本年の障害者差別解消法の成立を含めた法整備を経て、今国会では、権利条約の批准について、審議がなされています。昨日の参議院外交防衛委員会では、条約の批准について採択がなされ、今会期中に、条約の批准承認がなされる見込みであると承知しています。

私たちは、ここに至るまでの、関係各位のご尽力に、心より敬意を表するものです。

さて、権利条約の批准は目前となりましたが、私たちの活動は、これからが正念場であると捉えています。条約を批准し、完全実施することを通じて、誰もが住みやすい社会を実現することが、何より求められます。本年の全国フォーラムは、このことをテーマとして、開催いたします。

基調講演者には、国際障害同盟の、ヴィクトリア・リーさんをお迎えし、権利条約の批准と締約国の責務について、国際的な観点からお話しいただきます。

そして午後には、各分野の最新の動向に関する特別報告と、国内法制の課題と取り組みをテーマとした、パネルディスカッションを行います。

この重要な時期に、このフォーラムにご参加いただいた、すべての皆様と共に、話し合い、考える場とできれば幸いです。

最後に、本日のフォーラムは、キリン福祉財団、損保ジャパン記念財団、ヤマト福祉財団の助成により開催しております。各財団からは、障害者権利条約を推進する私たちの活動に、設立当初より継続的に、ご支援いただいております。これまでの変わらぬご支援に、改めて感謝申しあげ、開会のご挨拶といたします。