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国連障害者の権利条約署名式関連

2007年1月18日:署名開放に関するメッセージ

ドン・マッケイ
前特別委員会委員長

項目 内容
発表年月 2007年1月18日

拝啓

皆様ご存知のように、2007年3月30日よりニューヨークの国際連合本部において、すべての国家および地域的な統合のための機関による署名のため、障害者権利条約が開放されます。

さまざまな関係者の皆様から、障害者の権利と尊厳の保護および促進に関する包括的・総合的国際条約前特別委員会の事務局メンバーに対し、条約の署名開放に関わる準備について、特にこれに関連した署名式があるのかどうかというご質問が寄せられています。

現在のような過渡期においては、条約に関して各国関係者で協議する機構が無いことから、事務局内部およびその他の関係者の皆様と、この件について検討をいたしました。

重要な条約の署名開放の際には、大臣およびその他の高官代表の方たちの出席による署名式が催されるのが慣例となっていることは皆さんご承知でしょう。たとえば、女性差別撤廃条約選択議定書の署名開放の際には、国際連合本部の信託統治理事会室にて、大臣および高官代表の方々の出席による署名式が午後に開かれました。事務総長が特別顧問アンジェラ・キング氏とともにこの式典を主宰し、実際の署名に先立ちさまざまな高官の方々の参加がありました。また、強制失踪防止条約の署名に関しましても、署名式の準備が進められています。

本条約が、今世紀はじめて採択された包括的な人権条約であること、また全世界で6億5千万人を超える障害者に影響を与える可能性があること、そして条約の策定に、前例を見ないほど世界中から多くの市民社会の参加と関与が見られたことを考えれば、3月30日の新条約署名開放にあたり、公式な署名式の開催に高い関心が寄せられているのは明らかです。

そこで事務局は、国際連合事務局(法務部との連携のもと、国際連合経済社会局 および国際連合人権高等弁務官事務所)に対し、3月30日に国際連合本部にて公式な署名式を開催する準備を進めていただくようお願いいたしました。

この手紙は、皆様に署名式の準備が行われていることをお知らせするためにお送りしています。

これに伴い各国政府には、3月30日の署名式で条約に署名することができるよう、必要な手続きを進めることを強くお願いいたします。更に各国政府には、この署名式の重要性と新条約の意義とをご理解いただいたうえで、署名式に大臣もしくはその他の高官の方が代表として出席されることが可能かどうかご検討いただきたく、よろしくお願い申し上げます。

敬具