DSM-V発表

リハ協ブログ2013年5月21日より転載

アメリカ精神医学会(American Psychiatric Association)が定めた「精神障害の診断と統計の手引」(DSM:Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)は、精神障害の診断基準として広く用いられていますが、これまでは、第4版が用いられてきました。しかし、第4版は、1994年に発表されたもので、2000年に更新されたものの、改訂版の発表が待たれていました。

先週、アメリカ精神医学会が、第5版を発表しました。かなりの内容が変更されていますが、筆者が、特に、目にとまったのは、知的障害の呼称の変更です。DSM-Ⅳ以前の版では、知的障害を精神遅滞(mental retardation)と呼んでいましたが、今回の改定で知的障害(intellectual disability)に変更されています。また、カッコ書きで知的発達障害(intellectual developmental disorder)という表現も認めています。

アメリカ精神医学会のDSM-Ⅴのウェブサイト(http://www.dsm5.org/Pages/Default.aspx)は、まだ、更新中のようですが、現状でもかなりの情報が得られます。(寺島)

menu