SMBC日興証券のSDGsの取り組みについて

「新ノーマライゼーション」2020年4月号

SMBC日興証券株式会社

SMBC日興証券(以下、当社)は、当社を取り巻く社会課題を解決することで持続可能な社会の実現に取り組んでおります。お客さまを中心に考えること、健全な金融仲介機能を果たし市場・社会の発展に貢献すること、多様性を尊重すること等、持続可能な社会の実現に欠かせないその精神は、1918年の創業以来、社員一人ひとりに受け継がれており、その精神は経営理念にも体現されております。

当社の活動は、金融・資本市場におけるビジネスを通じた環境・社会課題の解決、金融リテラシー向上に資する取り組み、各種コミュニティ活動等、多岐に渡ります。これらの活動に積極的に取り組むことは、企業市民として、金融機関として存在する当社の社会的使命であり、SDGsの達成にも寄与するものであると考えています。

障がい者の雇用について

当社では、「多様性の尊重」を経営理念の柱の一つとし、性別や障がい、国籍の別なく社員全員が活躍できる企業を目指し会社をあげて取り組んでいます。障がい者雇用のスタンスは、一人ひとりに合った活躍の場を一緒に考えながらフレキシブルに対応していくというもので、面接による「対話」を重視しております。また、働く上での障がいへのサポート・配慮など充実した支援体制を整えております。

2015年度から「障がい者アスリート雇用」及び特例子会社「日興みらん株式会社(以下、日興みらん)」の設立という2つの新しい取り組みを開始いたしました。

障がい者アスリート雇用は、アスリートの方々の支援・サポートをしていくことを目的に開始、2020年3月現在14名のアスリートが社員として在籍しています。彼らは大会への出場や講演活動などを通じて、障がい・障がい者スポーツへの理解を深める活動を行っています。また、社員向け研修講師や当社が促進している「健康経営」について、アスリートの視点でコラムを自ら執筆しイントラ掲載なども行っています。アスリートを応援することで、社内の一体感の醸成やタフなマインドを生み出す効果も出ております。

日興みらんは、障がいのある方々の能力を発揮できる就労環境の提供と各々の特性にあった働き方の実現を目的として設立、主に証券事務業務と研修業務を行っています。

証券事務業務は、当社からの依頼を受け宛名ラベル貼りや、リーフレットの封入作業などを行っています。研修業務は千葉県にあるみらんファームにて当社社員を対象とした「ノーマライゼーション研修」を実施、ファームスタッフと協働で作業を行うことで社員のこころのバリアフリーの実現を目指しています。本研修には2020年2月時点で620名強が参加、共生社会を考える良い機会となったという声が多く寄せられています。

こうした当社の障がい者雇用を通じた『人にやさしい社会の実現に向けた取り組み』は、2016年度、環境省「持続可能な社会の形成に向けた金融行動原則(21世紀金融行動原則)」の第4回「グッドプラクティス(運用・証券・投資銀行部門)」に選定され、2019年には「障害者雇用エクセレントカンパニー賞 産業労働局長賞」も受賞いたしました。

これらの取り組みを推進することで、障がいのあるなしにかかわらず同じ会社の同僚として彼らを身近に感じ尊重し、それにより多様な働き方や個性を自然と認められる「ノーマライゼーション」の実現が図れてきていると実感しています。今後も社員同士の触れ合う機会を増やしすべての社員が共生社会を普通のことだと思える会社にしてまいりたいと思っております。

menu