[福祉機器]フランスでも人工網膜を承認

リハ協ブログ2014年6月7日より転載

以前にも紹介しましたが、カルフォルニアの医療機器メーカーのセカンド・サイト・メディカル・プロダクト(Second Sight Medical Product)社が開発した人工網膜「アーガスII(The Argus® II)」が、アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration:FDA)の認可を2013年2月14日に受けました。2014年5月18日には、フランスでも「革新的治療(forfait innovation)」という高度先進医療の対象機器に指定され、治療費が支給されることになりました。

この人工網膜は、サングラスに組み込まれた小型のカメラの映像を網膜に埋め込まれた電極に電波で送ることでまったく視力を失った人に視力を回復させようとする装置です。現状では、電極の数が60個しかありませんので解像度は良くありませんが、物のだいたいの形や大きな文字を読むことができるものです。すでに2012年から販売されています。

主な対象者は、網膜色素変性症患者で、これまで、世界で80人以上の実績があるそうです。

同様の装置には、人工内耳があり、わが国でも自立支援医療の対象になっていますので、今後、わが国でも普及していくかもしれません。

詳しいことは、下のサイトをご覧ください。

http://www.2-sight.eu/en/

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