[福祉機器]Google IOで聴覚障害者向け自動電話リレーサービスアプリを公表

リハ協ブログ2019年5月10日より転載

Googleの開発者向けカンファレンス「Google I/O 2019」が2019年5月7日から5月9日まで、カリフォルニア州のGoogleグローバル本社の近くのマウンテンビューにあるショアラインアンフィシアターで開催されました。

このイベントは、Google が毎年開催しており、Googleの関係する幅広い分野における新しい技術の紹介などが行われます。

その基調講演で、いろいろな音声認識・音声合成アプリの一つとしてライブリレー(Live Relay)という聴覚障害者向け電話リレーサービスを紹介していました。

近年音声認識技術が飛躍的に向上してきており、アプリソフトのサイズを500Mバイト程度に縮小することができるようになり、スマートホン自体で音声認識ができるようになったとのことで、タイムラグのない音声認識と音声合成機能を使って自動電話リレーサービスを実現しています。

聴覚障害者が文字入力をした内容が音声合成機能を使って相手のスマートホンに音声出力されます。また、相手が話した内容は音声認識機能を使って文字に変換されて聴覚障害者のスマートホンに出力されます。

近年の音声認識技術の向上により、騒がしい環境における複数の話者の音声を認識する精度も上がってきており、デモンストレーションを見るかぎりでは、実用上まったく問題がありませんでした。

カンファレンスのセッションは、YouTubeで配信されています。興味のあるかたは、下のサイトをご覧ください。(寺島)

基調講演、ライブリレーのデモが見られる。
https://www.youtube.com/user/GoogleDevelopers/featured

いろいろなセッションが見られる。
https://www.youtube.com/user/GoogleDevelopers/videos

menu