過去のCBR/CBID会議からの流れについて

報告:伊藤智典 JANNET研修・研究委員会委員長/公益社団法人日本理学療法士協会 国際事業課課長

2015年に東京で開催された第3回CBR会議から8年が過ぎた。2019年の第4回会議からCBID会議と名称が変更されて、モンゴルのウランバートルで、そして今回の第5回はカンボジア王国のプノンペンにあるソカホテルで開催された。

2015年のテーマには貧困の視点とSDGsへのリンケージが示された大会だった。2019年のアジア太平洋CBID会議でもその流れを引き継ぎ、CBIDを通じた持続可能な社会開発や経済成長に焦点があてられた。それらの中においてパートナーシップはCBIDの目的達成のためのキーエレメントだという印象を持った。

また2023年会議のメインテーマは、Strengthening social and economic empowerment of persons with disabilities during and after the COVID-19 pandemic through Community-Based Inclusive Development (CBID).(仮訳:CBID を通じたCOVID-19 パンデミック中および後の障害を持つ人の経済的エンパワメントと社会の強化)であった。

Opening(開会式)ではカンボジア王国首相をはじめとした登壇者らの挨拶をきいていると、障害インクルーシブが人権の観点のみならず、社会経済の発展にリンクしていること、国内外のステークホルダーとの連携の必要性や、パートナーシップに触れた発言が多いと感じた。

menu