報告:特定非営利活動法人 難民を助ける会[AAR Japan] 横尾 和磨
参加人数:約20人
報告概要:
「Findings of the assessment on social and the environmental accessibility for persons with visual and hearing」 By Tumenbayar Batdulam
モンゴルの視覚障がい者と聴覚障がい者に対する社会的アクセスに対する調査と分析に関する発表であった。調査の結果、障がい者にとって利用しやすい環境を構築し、公共施設でのアクセシビリティを改善する必要性があることが分かり、それにより障がい者にとっての社会サービスへのアクセスが改善されることを訴えられていた。
「Integration of a mobile application for telerehabilitation in supporting community-based inclusive development implementation」 By Gamilla Gay Avena
施設や職員数が限られていることやコロナの影響がリハビリテーションサービスへの障壁となっている背景から、モバイルアプリケーションを活用したテレリハビリテーションに関する発表であった。テレリハビリテーションサービスのガイドラインの構築と、CBIDで実施するためのフレームワークの必要性が述べられていた。
「Community Based Mental Health Advocacy as an Effort to Encourage Affirmative Mental Health Policies in Indonesia」 By Siswaningtyas Tri Nugraheni」
CBRによる心理社会的障がい者へのサポートに関する発表であった。心理社会的障がい者に対する社会の理解の欠如やサービスの不足などを背景に、当障がい者への個別サポートや研修の実施、自助団体の形成、村レベルの政府との協力や政策への助言などの活動が紹介されていたと同時に、その必要性が訴えられていた。
「Sharing of Innovative Practices on CBID Capacity Development and Training Involving Trainers with Disabilities」 By Shiela May Inmenzo Aggarao & Benjamin Bernandino
オンラインでのCBIDについての研修の構築プロセスに関する発表であった。コロナ禍といえども、キャパシティビルディングの向上の必要性があり、オンライン研修の実施や、その研修の構築において、当事者が関わることの重要性が訴えられていた。
所感:Gamilla Gay Avena氏の発表はモバイルアプリケーションの活用でリハビリテーションサービスの改善を試みており、とても興味を抱いた。まだまだ実際に受益者がモバイルアプリを使用できる環境を確保する地域はアジア地域で多くあるのではと考えるが、その環境の構築が可能なら、有効な手段であると考えた。