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6−1 ToCリストを用意する ▲
6−2 フルテキストのXHTMLファイルを用意し、プロジェクトを開く ★■
6−2−1 新規作成、タイトルの記入 ★■
6−2−2 New Folderを作りファイル名の変更 ★■
6−2−3 XHTMLファイルの追加 ★■
6−2−4 MDFファイルの指定・編集・保存 ★■
6−2−5 プロジェクトが開いたら ★■
テキストを入手することが可能な場合は、テキストをXHTMLファイルに加工して新規プロジェクトを作成する方法をお奨めします。
この章以降では、教材データの「nor」フォルダのデータを使ってプロジェクトを完成させていきます。
演習をする前に、Lp Player日本語版でどんなプロジェクトか再生してみましょう。
Lp Player日本語版のない人は、DAISY研究センターのWebページからダウンロードし、セットアップしましょう。
Lp Player日本語版 http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/software/lpplayer.html
Lp Player日本語版のセットアップが済んだら、Lp Player日本語版を立ち上げてください。音声ガイドに従ってドライブを選んで、「nor」というプロジェクトを選んでください。タイトルの「ノーマライゼーション 5月号」を読み上げるはずです。あとは「Space」キーでスタート、ストップです。
左のNCCファイルのツリー構造表示の一つ一つの見出しをクリックすると、その個所から再生します。どんな作り方がしてあるか、概略をつかんでください。
前出の「5−2 新しいNCCアイテムの追加をして録音する」では、手作業でToCを入力しました。スキャナーがあるならば、目次を取り込んでテキストにします。メモ帳などのエディターを立ち上げ、それぞれの見出しにh1、h2、h3というタグをつけてXHTMLファイルにして保存します。Sigtuna3を立ち上げて「シンクロされた図書」を選んでプロジェクトを作成します。XHTMLファイルのタグ付けで設定された図書の構造が、はじめからNCCファイルに反映され、見出しつきのプロジェクトとして開始できます。また、手入力による誤変換も回避されることでしょう。
図6−2 インターネットエクスプローラで見た見出しのXHTMLファイル
図6−3 見出しのみのXHTMLファイルのソース
作成の詳細は、次項で触れることにします。
教材データの「nor」フォルダの中の「source」フォルダを開いてください。
このフォルダの中のnor1.htmlファイルをダブルクリックしてください。
インターネットエクスプローラが起動して、イメージ画像が貼り付けられた画面が現れます。ホームページを見るのと同じ要領です。
図6−4 [nor]の[source]フォルダのファイル
では、このnor1.htmlファイルのソースコードはどのように書かれているか、見てみることにしましょう。ブラウザのメニューバーにある「表示」メニューの下方、「ソース」を選びます。
メモ帳が起動して、テキストが表示されました。どうですか?見慣れないと「わけのわからないアルファベットでゴチャゴチャ・・・」という感想を誰もが持ちます。初歩からの書き方は、「演習」で実習できますから、今はブラウザの起動とそのページのソースを見る方法を覚えたことにしましょう。
図6−5 nor1.htmlのソース
教材データを使って、フルテキストのプロジェクトを作ることにします。Sigtuna3を立ち上げて、ツールバーの一番左、白紙のアイコンが付いた「新しいプロジェクトの作成」ボタンをクリックします。開いたダイアログの右側、「シンクロされた図書」をクリックで選択し、「OK」ボタンをクリックします。
図6−6 シンクロされた図書を選択
「保存先の選択」ダイアログにタイトル「ノーマライゼーション 5月号」をタイプします。文字が確定したら、右一番下の「パスの選択」をクリックします。タイトル入力は必ず日本語の図書名を入力します。
図6−7 図書名の入力
注意!! タイトルには必ず全角の日本語で図書のタイトル名を入力します。SigtunaDAR2.0とは違って、タイトルがフォルダ名になるわけではありません。このタイトルはメタデータ(書誌)の「Title」として、保存されます。
「新しいフォルダの選択/作成」ダイアログが開くと、その場所は、Sigtuna3のフォルダであったり、以前に使ったことのあるドライブのフォルダであったりします。ドライブを確認して、使用予定ドライブのルートを必ず選択します。
図6−8 使用ドライブのルートを選択
ドライブをクリックしアイコンが反転したら、このダイアログの左下、「New Folder」ボタンをクリックします。「New Folder」と反転表示されたままになっていますから、ここに「norma05」(雑誌名・5月号の略、半角6桁程度が妥当です)とタイプします。そして「OK」ボタンをクリックします。「プロジェクトの保存先」ダイアログに戻りますから「OK」ボタンをクリックします。
図6−9 「norma05」と入力
前項で「OK」ボタンをクリックすると「新しいDAISY2.02プロジェクトの作成」ダイアログが開きます。
ダイアログの左側は、「追加するドキュメント」、右側には「現在のMDFファイル」を表示しています。左下の「追加」ボタンをクリックします。
図6−10 プロジェクト作成ダイアログ
「プロジェクトにドキュメントを追加する」というダイアログが開きます。教材データの中の「nor」というフォルダをダブルクリックして開きます。この中に「source」というフォルダがありますから、これもダブルクリックで開きます。この中に、nor1.htmlというファイルとnor2.htmlというファイルがあります。
まず、図書の順序に従って、nor1.htmlをクリックします。反転したら、「開く」ボタンをクリックします。
図6−12 nor1.htmlを追加する
「追加するドキュメント」にnor1.htmlファイルが追加されました。
図6−13 追加ドキュメント欄にnor1.htmlが入る
同様の手順で、nor2.htmlを追加してみてください。1と2と順序を間違えた場合は、「上へ移動」「下へ移動」ボタンで入れ替えをして順序を整えます。
次はMDFファイル(modify)の指定です。このファイルは、XHTMLファイルを作成したときに、テキストシンクロをさせる文字列をどのタグで区切ったのかによって違ってきます。教材のファイルには、hタグ、spanタグが使ってあり、クラス属性は図書名に使った「title」「page-normal」だけになっています。Sigtuna3が最初から持っているMDFファイルは4種類です。「daisy_default.mdf」をクリックして、「選択」ボタンをクリックします。
「daisy_default.mdf」が右上の欄に入ったら、右一番上の「修正」ボタンをクリックします。
図6−14 MDFファイルの修正ダイアログ
「このMDFファイルは読み取り専用のファイルですので、変更後は別名で保存してください」のメッセージがでますので、そのまま「OK」ボタンをクリックします。
「MDFファイルの修正」ダイアログが表示されたら、左側の「説明」を一つ一つクリックしてみてください。「名前」「クラス」「説明」「レベル」の記入欄があり、「NCCに含む」「リンクを張る」「ネスティング」のチェック欄があります(詳しくは「ヘルプ」をご覧ください)。
この状態に、区切りに使ったspanタグを追加します。
このダイアログの左下、「タグの作成」ボタンをクリックします。「名前」の欄には「span」と記入し、「クラス」は空欄、「説明」には「span_ID」、「レベル」は「nothing」を選択します。下のチェック欄では「NCCに含む」「リンクを張る」「ネスティング」のチェックをすべて外します。確認したら、「タグの保存」をクリックします。
図6−15 新しいタグを設定し保存する
説明欄の「span_id」が表示されました。これで「OK」ボタンをクリックします。
確認のメッセージが出ますから、「はい」をクリックします。「ファイル名変更」のダイアログが開きますから、反転したままで、「norma」と入力し、文字の確定後、「保存」ボタンをクリックします。
図6−16 MDFファイル名を入力
「現在のMDFファイル」欄にはnorma.mdfと表示されるはずです。これでこの練習図書用のMDFファイルが設定されました。
図6−17 norma.mdfが設定された
無事プロジェクトが開いたら、メイン画面左のNCCファイルのツリー構造表示にある「+」をクリックして、準備したToCがすべて登録されたかどうか確認をします。
図6−18 作成された新しいプロジェクト
見出しが1つ足りない場合は、後で修正するより、元のXHTMLファイルを直す方法が簡単で済みます。足りなかったhタグを追加して、XHTMLファイルを修正します。Sigtuna3を終了させて、いままでに作成した「norma05」フォルダを削除し、もう一度「7−2−1 新規作成、タイトルの記入」からやり直しをします。ただし、すでにMDFファイルが作ってありますから、「DAISY2.02プロジェクトの作成」ダイアログでは、修正したXHTMLファイルを追加し、「norma.mdf」が選択されているか確認をするだけで「終了」ボタンをクリックします。
この「6−2 フルテキストのXHTMLファイルを用意し、プロジェクトを開く」の手順は、少し編集をしたからといって、「編集画面」での編集操作のように、簡単にマスターできるものではありません。1プロジェクトを作るのに、1回しか体験できないからです。
作ったプロジェクトをドライブから削除して、再度、自分が納得できるまで繰り返してみることをお奨めします。
[HINT 4] プロジェクトを新規に開いたときにエラーが発生した場合は、途中までできているXHTMLファイルやncc.htmlのソースコードを参照してください。途中になっている個所のを確認して、ダイアログで追加したオリジナルのXHTMLファイルのソースを確認します。その確認個所直後にタグの間違いや「>」カッコのかけらが残っているのを発見できるはずです。
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