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  9−1 マニュアル入力 ◎
  9−2 マニュアルHTML ◎
  9−3 オートHTML


9 ATAUを使ってテキストをシンクロさせる ◎

 「ToCのみの図書」で開始したプロジェクトやSigtunaDAR2.0で完成させたプロジェクトに、テキストシンクロさせるユーティリティーがこのATAUです。
 3種類の方法があり、「マニュアル入力」「マニュアルHTML」「オートHTML」のそれぞれのタグをクリックすることで開始できます。画面上段はブラウズ画面で、音声再生している個所のシンクロされたテキストが反転表示されます。NCCアイテムが使用しているXHTMLファイルを反映しています。

 9−1 マニュアル入力 ◎

 この入力モードは、もともとテキストのない録音記録、難しい言葉遣いでは理解しにくい人たちのための要約テキストなどをシンクロさせるときに使われます。また、録音された音声とXHTMLファイルに書かれたテキストが違っていた場合、テキスト修正をする必要があるときにも使うことができます。
 コントロールバーの「音声イベントの再生」ボタンをクリックして開始すると、そのNCCアイテムの最初の音声イベントが再生されます。作業エリアの下段に、最初に表示されるのは、ToCの文字列です。ここでは変更せずに、もう一度「音声イベントの再生」ボタンをクリックします。

図9−1 マニュアル入力タブ、最初はToCが表示されている
図9−1 マニュアル入力タブ、最初はToCが表示されている

 手  順

図9−2 聞こえた音声にそって入力
図9−2 聞こえた音声にそって入力

 以上の手順の繰り返しです。イベント移動、最初のイベント、最後のイベントへの移動などは、カセットの操作ボタンに似た、コントロールボタンを使って移動します。NCCアイテム内の位置などは、コントロールバー右のテキスト表示で確認できます。
 他のNCCアイテムの移動は、ブラウズ画面上のツールバーにある3つのボタンを使って移動します。
 XHTMLファイルのテキストを修正する場合は次のようにします。
 下の作業エリアのテキスト表示を、イベント移動ボタンで目的のイベントまで進めます。そして、表示されたテキストを修正し「シンクロ」ボタンをクリックします。テキストイベント1つに複数の音声イベントがある場合は、「再生」ボタンで次の音声イベントの確認をします。

 9−2 マニュアルHTML ◎

 HTMLファイルやテキストが入手できたときは、この半自動のモードを使います。
 下の作業エリアの左にある「ソースを開く」ボタンをクリックして、準備したテキストファイル、またはHTMLファイルを指定して読み込みます。
 下の作業エリア一杯にテキストが表示されます。
 各NCCアイテムにつき、最初の音声イベントだけですが次の操作をします。
 ToC部分の音声に対応する文字列の最後をクリックします。その選んだ個所以前が反転表示されますから、これを削除して、コントロールバーの「音声イベントの再生」ボタンをクリックして、次の音声イベントに進みます。

図9−3 マニュアルHTML、聞こえた文字列の最後個所をクリック
図9−3 マニュアルHTML、聞こえた文字列の最後個所をクリック

 その後は以下の手順です。

 手  順

 この手順で繰り返します。NCCアイテムの最後までシンクロが終わったら、作業エリアの上のツールバー、「次のNCC」移動ボタンで次のNCCアイテムに移動します。
 次のNCCアイテムに移ったら、最初のToC部分だけ、注意して、テキストから削除します。

注意!! 聞こえた音声と文字列指定が簡単なため、慣れてくると、再生が終わらないうちに「シンクロ」ボタンをクリックしてしまうようになります。処理が終了しないうちに次のタスクを実行するとSMILの記述が壊れてしまいます。次のように設定を変えてください。
 「メイン画面」のツールバーにある「i」ボタンをクリックして、「オプション」ダイアログを開きます。「全般」タグの「ATAU再生速度」が「100%」になっていますから、この値を「150〜200%」にします。そして「OK」ボタンをクリックします。こうすれば再生中に二重のタスクを命令せずに済みます。

 9−3 オートHTML

 このモードはHTMLファイルの作成と音声イベント編集が難しいですが、音声イベントと事前に用意するHTMLファイルの区切りのタグ付けが一致した場合には、音声イベントのリアル再生時間でシンクロが終了します。
 句点ごと、段落ごとのシンクロなど、文字列と音声の持つフレーズとの間に何らかの関連をルール化できる場合には、有効なツールとなります。編集画面での音声イベント編集では、HTMLファイルのタグ付けどおりに編集することが必要です。

図9−4 オートHTML
図9−4 オートHTML


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