誤って必要な音声を削除してしまった場合、「クリーンアップ」で不要な音声ファイルを削除する前ならば、プロジェクトフォルダに音声ファイルが残っていますので、元に戻すことができます。
また、他の音声編集ソフトウェアを用いてデジタル化した音声ファイルをインポートすることもできます。
ここでは、「kyouzai」フォルダにある音声ファイルをインポートする方法を説明します。
(1)まず、インポートする音声ファイルを使ってキャリブレーションを行います。
「マイコンピュータ」からエクスプローラで「kyouzai」フォルダの中の「audio」フォルダを開きます。
音声ファイルをダブルクリックし、メディアプレイヤーで開きます。
(2)Sigtuna DAR 3のメイン画面で、メニューバーから「オプション」→「音声のキャリブレーション」をクリックします。
ツールバーでは右から2番目のボタンです。
(3)「SigtunaDAR3 AudioCalibrator」ダイアログが表示されます。
(4)最初に「録音レベル」の設定をします。メニューバーから「オプション」→「ミキサーの設定」をクリックします。
画面右下のボタンでも可能です。
(5)「Recording Control」ダイアログが表示されます。
パソコンによって「Recording Control」の名称は異なります。
(6)「Wave Out Mix」の「選択」をクリックし、チェックを入れます。
パソコンによって「Wave Out Mix」の名称は異なります。また、「選択」ではなく「ミュート」になっている場合は、「Wave Out Mix」のチェックを外し、その他の入力の「ミュート」にチェックを入れてください。
「Wave Out Mix」が表示されていない場合は、「Recording Control」ダイアログのメニューバーから「オプション」→「プロパティ」をクリックし、「表示するコントロール」の中の「Wave Out Mix」にチェックを入れます。
(7)「SigtunaDAR3 AudioCalibrator」ダイアログが隠れてしまったので、タスクバーにある「SigtunaDAR3 AudioCalibrator」をクリックし表示します。
「SigtunaDAR3 AudioCalibrator」と「Recording Control」の画面が重ならないように、ウィンドウを移動します。
(8)メディアプレイヤーで音声ファイルを再生し、テストをします。
テスト中、「SigtunaDAR3 AudioCalibrator」で波形が表示されない場合は、「Wave Out Mix」が選択されていない、ボリュームが小さすぎる、音声ファイルが再生されていない、無音の部分等の原因が考えられます。
再度「Recording Control」の設定を確認し、音声の入力されるコントロールを選択してください。
(9)録音レベルが最大で「-3」を超えない程度(-6 〜 -3の範囲)に「Recording Control」の「Wave Out Mix」のレベルを調節します。
(10)音声ファイルを再生させたまま、「キャリブレーションを開始する」ボタンをクリックし、10秒間待ちます。
音声ファイルを再生し、適度に無音の入っている部分でキャリブレーションをします。
(11)完了すると、「DCオフセット値」および「ノイズスレッシュホールドレベル」が表示されます。
「ノイズレベルの低い場所を見つけることができませんでした。」というメッセージが表示された場合は、ノイズ(雑音)が大きすぎる、録音レベルが低い等が考えられます。
再度設定しなおし、キャリブレーションを行ってください。
(12)数値は自動で設定されますので、「閉じる」ボタンをクリックします。「Recording Control」ダイアログ、メディアプレイヤーも閉じます。
(13)編集画面で音声ファイルをインポートします。音声ファイルをインポートしたいNCCアイテムを選択(クリック)します。
NCCアイテムの中に音声イベントがある場合は、イベントリストで音声ファイルを挿入したい位置の音声イベントを選択(クリック)します。選択している音声イベントの前に音声ファイルが挿入されます。
(14)メニューバーから「ツール」→「音声の挿入ウィザード」をクリックします。
ツールバーでは右から6番目のボタンです。
メイン画面のメニューバーから「インポート」→「音声ファイルの挿入」でもインポートできます。
ツールバーでは左から3番目のボタンです。
(15)「音声の挿入ウィザード」が表示されます。音声ファイルのあるフォルダを選択します。
左下のプルダウンメニューで「ハードディスクドライブ」を選択し、ツリー表示の部分で「kyouzai」フォルダの中の「audio」フォルダを選択(ダブルクリック)します。
「audio」フォルダの中にある音声ファイルがリスト表示されます。インポートする音声ファイルを選択(クリック)すると右側に音声ファイルの情報が表示されますので、確認後「次へ」ボタンをクリックします。
「再生」ボタンで選択している音声ファイルを確認することができます。
「ファイルの挿入状況」で「挿入可能」と表示される音声ファイルのみインポートすることができます。
選択しているNCCアイテムにすでに音声イベントがある場合、異なった音声フォーマットのファイルはインポートすることはできません。
(16)「設定の確認」が表示されます。フレーズ検知機能のON/OFF、挿入位置を選択します。
フレーズ検知の設定を変更することができます。
フレーズ検知を使用できるのは、音声フォーマットがPCMの音声ファイルのみです。
(17)「終了」ボタンをクリックします。
続けてインポートする場合は、(13)からの手順を繰り返します。
但し、録音レベルが異なる音声ファイルは、再度キャリブレーションを行ってください。
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