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ディスレクシアを持つ息子とその母親の話

・母親は2007年、特別支援教育コーディネーターの紹介によりマルチメディアDAISY教科書に初めて触れる。ボランティアグループは、ディスレクシアを持つユーザーの要望によりスキャンを使用してゼロから、マルチメディアDAISY教科書を製作した。
・ボランティアグループは、DAISYによる教科書複製許可の依頼を教科書出版会社にしたが、公式な回答はなかった。マルチメディアDAISY教科書をすぐにでも必要とする子どもの喫緊のニーズを満たすことを決断しなければならなかった。ボランティアグループは2008年の著作権法改正まで法的なリスクの可能性を防ぐため、その母親にもう一冊教科書を購入するようお願いをした。
・マルチメディアDAISY教科書の使用前、この息子は読むことが難しすぎて嫌いだった。
・マルチメディアDAISY教科書で読む経験を得たら、この子どもは内容が分かり、他の便利なDAISY読み上げ機能のもと同期化した音読やハイライトされたテキストで楽しむようになったので、熱心に読むようになった。
・彼は、「デイジーを使った教科書で読むことができる」と言い、さらには印刷された本に対しても興味を持つようになる。
・母親はノルウェーと日本のディスレクシアの支援運動に関する国際交流といったマルチメディアDAISY教科書の製作・配布の普及促進を通じて積極的に学習障害のある子どもの教育へのアクセスの権利を主張をした。
・現在では、その子どもは読書に役立つ支援技術を使って大学で経済学を専攻している。DAISYやテキスト読み上げ技術を活用して、本や関連資料を読んでいる。