音声ブラウザご使用の方向け: ナビメニューを飛ばして本文へ ナビメニューへ

  

IBMはデジタルの障壁を減らし、モバイルサポートを向上させるためにEPB規格を標準とする。

IBM とIDPFによるプレスリリース (抜粋)

http://idpf.org/news/ibm_adopts_epub

2014年2月13日‐シアトル、ワシントン(報道発表):
 IDPFとIBMは、パッケージ化された基本のポータブルドキュメントフォーマットとしてEPUBをサポートするためにIBMが最近の決定から学んだ教訓を強調するホワイトペーパーを作成するための協力について発表した。

 EPUBは、デジタル出版において広く採用されているオープンスタンダードフォーマットで、IDPFの技術だけではなく、HTML5や他のW3Cの技術に基づいてIDPFによって開発されている。IDPFは、45カ国以上の国において300以上のメンバーを持つ事業および標準化団体である。モバイルソリューションとクラウドを通したアクセシビリティについて利用者の増大する要求とそれらが企業のコンテンツにもたらす転換の機会は、次世代ポータブルドキュメントフォーマットに向けたIBMの動きにとって重要な推進力となる。EPUBを標準とすることで、IBMもまたアクセシビリティのリーダーシップを果たし、利用者に豊かな経験と取り組みを提供する

IBMによるEPUB採用に関するコメント

http://idpf.org/news/ibm_adopts_epub-supporter-quotes

 「アメリカ出版社協会(AAP)は、今後発行されるIDPF/IBMのホワイトペーパーを楽しみにしています。それは、昨年結成されたEPUB3実装プロジェクト産業間パートナーシップの活動を積極的に強化するものと信じています。AAPの会員となっている出版社各社は、EPUB3の幅広い採用が、コンテンツを読み、利用し、創造し、制作し、配布し、そして出版するすべての人々に、無数の利益をもたらすと信じています。特に教育関係者は、プリントディスアビリティのある学生を含むすべての学生にとって本質的にアクセシブルな、より豊富な機能を備えた双方向型の教材を取り入れることができるでしょう。この連携と、その成果としてのホワイトペーパーが、出版コミュニティにさらに貴重な洞察をもたらすものと期待しています。」
アメリカ出版社協会 デジタル・環境・アクセシビリティ問題担当エグゼクティブディレクター
  エドワード・マッコイド(Edward McCoyd)

 「IMSグローバル・ラーニング・コンソーシアムは、教育用コンテンツとアプリケーションの次世代オープン規格の開発と配備におけるIBMのリーダーシップを大いに評価します。IMS、IDPFおよびW3Cによる、EPUB3と最新のEDUPUBの共同研究は、教育部門で必要とされている、複数のプラットフォームに対応したアクセシブルな基盤を提供するでしょう。」
IMSグローバル・ラーニング・コンソーシアム 最高責任者
教育学博士 ロブ・エイベル(Rob Abel)

 「設立以来、DAISYコンソーシアムは、視覚障害やプリントディスアビリティのある人々のために、知識と情報をアクセシブルにすることに焦点を絞ってきました。この焦点の一例が、EPUB規格の開発に対する貢献です。アクセシブルなEPUB3をデフォルトの配信メカニズムとしてサポートするというIBMの発表は、世界中でインクルーシブな出版技術の採用に直ちに影響を与えるでしょう。あらゆる政府、企業、そして教育機関は、障害のある人々を情報化時代に招き入れるために、インクルーシブな出版技術を取り入れなければなりません。アクセシブルかつポータブルな、画面の大きさに合わせてコンテンツをリフローし、携帯機器でもデスクトップコンピューターでも完璧なサイズにすることができるEPUB規格をIBMが採用するというこの動きに、拍手を送ります。」
DAISYコンソーシアム 事務局長
ジョージ・カーシャ(George Kerscher)

 「電子書籍のアクセシビリティは、障害のある人々による情報、教育、雇用、そして娯楽へのアクセス確保に不可欠です。EPUB3は、HTML5、WAI-ARIA、CSS、MathMLおよびSVGを含む、アクセシビリティをサポートするW3C規格と、IDPFが定める規格に基づいています。W3Cのウェブ・アクセシビリティ・イニシアティブ(WAI)は、すべてのW3C規格にアクセシビリティサポートを組み込み、広くさまざまな障害のある人々に対し、柔軟性のあるサポートができるようにするために活動しています。W3Cは、IDPFとIBMによる、EPUB3を通じたこれらのW3C技術の実施拡大に向けたコミットメントと、デジタル書籍への平等なアクセスの促進に向けた取り組みを歓迎します。」
W3C ウェブ・アクセシビリティ・イニシアティブ・ディレクター
ジュディ・ブルーワー(Judy Brewer)

 「洗練されたEPUBコンテンツを制作するために、18カ月間DITAを積極的に活用してきた書籍と雑誌の出版社として、IBMがEPUBを主要なデリバラブルフォーマットとすることを喜んでいます。IBMから学ぶことができるベストプラクティスと、IBMのEPUB制作に対するコミットメントがDITAおよびEPUBコミュニティにもたらす利益に期待しています。」
ヒューマン・キネティクス社(Human Kinetics)コンテンツ技術・デジタル配信ディレクター
スティーヴン・カルダーウッド(Steven Calderwood)

 「全米盲人連合(NFB)は、IBMがEPUB3規格の重要性と、そのアクセシビリティ属性の価値を公式に認めたことを称賛します。EPUB3フォーマットをドキュメント配信手段に採用する決断により、IBMはインクルーシブな出版という最終的な目標に向けて、情報技術産業をリードすることになるでしょう。EPUB3は堅牢な規格で、これにより私たちは、企業と教育の両方の環境において、視覚障害のある人々のアクセスを阻んでいる障壁の撤廃に向けて、大いに歩みを進めることができます。NFBは情報技術産業に携わるすべての主要な企業に対し、アクセシビリティに賛同し、EPUB3規格を採用するIBMに合流するよう強く求めます。」
全米盲人連合 ジャーニガン研究所 エグゼクティブディレクター
教育学修士 マーク・A・リッコボーノ(Mark A. Riccobono)

 「RSIはDITAベースのデジタル配信を、出版社向けの企業コンテンツ管理システムであるRSuite CMSに組み込みました。IBMによるDITAおよびEPUBの重視は、私たちがこの分野で重点的に取り組んでいることの正当性を立証するものであり、DITAと出版コミュニティにとって刺激的な出来事です。IBMのような一流の組織が、DITAとEPUBに関連のある知識、手段およびベストプラクティスに投資することで、私たち全員が利益を得ます。」
RSIコンテンツ・ソリューション社(RSI Content Solutions)共同設立者兼最高技術責任者
RSuite CMS考案者
リサ・ボス(Lisa Bos)

 「ベネテック(Benetech)は、IBMのような企業が、全従業員に平等なアクセスと専門能力開発の機会を提供できるドキュメントフォーマットとしてEPUB3を採用することを知り、刺激を受けています。ベネテックは、すべての「ボーンデジタル」なコンテンツが、「ボーンアクセシブル」でもある世界を実現するために、IDPFや出版社などと緊密に協力してきました。そのビジョンの実現を支援してくれている機関のコミュニティに、喜んでIBMをお迎えします。28万人のプリントディスアビリティのある学生のニーズに、より一層応えるために、ベネテックのブックシェア(Bookshare)サービスでは、EPUB3とReadium財団による技術を早くから採用しています。」
ベネテック 技術担当バイスプレジデント
ジェラルド・カピエル(Gerardo Capiel)

 「EPUB規格の進化は、このフォーマットの電子書籍が全盲または弱視の人にとってアクセシブルになるということを意味します。視力を失った人々を含むすべての顧客が、タブレットやスマートフォン、コンピューターおよびその他の機器を使用して、容易に資料にアクセスできるように、IBMがEPUBへと切り替えたことを称賛します。」
アメリカ盲人援護協会(アメリカ盲人基金)  事業・政策担当バイスプレジデント
ポール・シュローダー(Paul Schroeder)

 「EPUBと構造化情報標準促進協会(OASIS)のDITA規格との間には、強い親和性があります。EPUBを採用している出版社に対してDITAは、執筆者が容易にコンテンツを再利用したり、変換の準備をしたり、アクセシブルにしたりできる、コンポーネントモデルの利点を提供します。DITAを採用している執筆者に対してEPUBは、クイズやMathMLのサポートなど、DITAの機能の多くを直接活用する可能性を持つ、アクセシブルかつ双方向的な配信フォーマットを提供します。」
OASIS 会長
ローレント・リーシャ(Laurent Liscia)

 「ノウビリティ(Knowbility)は、社内の主要なパッケージ化されたポータブルドキュメントフォーマットとしてEPUBを支持するというIBMの決定を謹んで祝福し、アクセシブルなデジタル技術の創造とその支持に、同社が変わらぬリーダーシップを取り続けていることに感謝します。15年以上もの間、ノウビリティは、さまざまなメディアで目的に応じて利用され、幅広い能力を持つユーザーのニーズを満たすことができる、柔軟性のあるコンテンツの提供を主張してきました。EPUBはこれらのニーズを満たし、IBMによるEPUBフォーマットの採用は、今一度、すべての人のための平等なデジタルアクセスに対するIBMのコミットメントを実証するものです。ブラボー!」
ノウビリティ(Knowbility.org) エグゼクティブディレクター
シャロン・ラッシュ(Sharron Rush)