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国際セミナー「世界の障害者インクルージョン政策の動向」

講師プロフィール

炭谷 茂/ Shigeru Sumitani

日英高齢者・障害者ケア開発協力機構副委員長 環境事務次官
Vice-chairman, Japan/ UK Research and Development Organization for Ageing, Disability and Technology Vice Minister, Ministry of the Environment

1946 年富山県高岡市生まれ。1969 年東京大学法学部卒業、同年厚生省に入省。 1981 年在英国日本大使館一等書記官。1993 年総務庁長官官房地域改善対策室長。1995 年厚生省国立病院部長。1997 年同社会・援護局長。2001 年環境省官房長、同地球環境局長。2002 年同総合環境政策局長。2003 年環境事務次官(現職)。 この間に法政大学、埼玉大学、上智大学、日本大学、国立看護大学校等で社会福祉論、社会保障論、医療システム論を担当。
著書に『社会福祉の原理と課題』(社会保険研究所・2004)、『環境福祉学入門』(編著/環境新聞社2004)、『社会福祉基礎構造改革の視座:改革推進者たちの記録』(編著/ぎょうせい・2003)、『福祉国家への視座:揺らぎから再構築へ』(共著/ミネルヴァ書房・2000)などがある。

ゲーロルド・シュワルツ/ Gerold Schwarz

ソーシャル・エンタープライズ・パートナーシップ(SEP) 所長
Director, Social Enterprise Partnership

ドイツのシュトゥットガルト出身。ベルリン経済大学及び、アシュクロフト国際ビジネススクール( ケンブリッジ・英国) にてMBA を取得。また、ベルリン自由大学で心理学の修士号を取得、同大にてヨーロッパにおける精神障害者の職業リハビリテーションに関する研究を開始。
ヨーロッパ・ソーシャル・ファンドの出資による多数の国際的なソーシャル・ファームのネットワーク運営を手がけた。1994 年から1998 年まで、CEFEC の事務局を務めた。1997 年から1999 年まで、ニューヨークのInCube 社に勤務。(InCube 社は自営業を始める精神障害者を支援するコンサルティング会社で顧客自身が運営に参加する) ベルリンに拠点を置くソーシャル・ファームのコンサルタント会社であるFAF GmbH で欧州社会起業プログラムマネージャーを10 年間務めた。数々の国際会議を企画、ソーシャル・ファームに関する多くの記事を執筆してきた。ヨーロッパにおけるソーシャル・ファームにおける第一人者と目されている。2003 年にSEP に加わり現在にいたる。
障害者がビジネスを始める際に資金提供と支援を行うベルリンの投資機関、Enterability の諮問委員会の一員でもあり、更に、ラテンアメリカ及び中央・東ヨーロッパにおけるソーシャル・エンタープライズを支援する国際的NGO であるNESsT 国際ビジネス・アドバイザー・ネットワークの一員も務める。

スチュアート・マッケンジー/ Stuart Mackenzie

アクアマックス設立者/アクアマックス有限会取締役
Founder, Aquamacs / Director, Aquamacs Ltd

スコットランド出身。高校卒業後ガラス店に見習いとして就職、1 年間建築現場作業員として働いた後、グラスゴー総合技術専門学校の実務研修コースを履修、鋳型職人の下で働く。1997 年交通事故に遭い、一生障害を抱える身となり失業、自分自身でビジネスを始めた。 ガイド・プロジェクト(EU の出資による障害者再教育プログラム) を通じて、IT及びマーケティングの資格を取得。さらに、2001 年新起業家スカラシップ(NES) を獲得、起業する上で必要な資金援助と、営業から経理にいたるまですべての分野におけるガイダンスを受けた。過去25 年間に渡り、熱帯魚の飼育に情熱を傾けてきた経験を生かし、2002 年4 月に熱帯魚のアクアリウム(観賞用水槽) のレンタル及びメンテナンス会社である、アクアマックス(www.aquamacs.co.uk) を設立。現在障害者一人を含む二人の正社員と、障害者二人を含む三人のパートタイム従業員を雇用している。2005 年6 月ソーシャル・ ファームUK の協力を得て事業のフランチャイズ化に乗り出しアクアマックス有限会社を設立。マッケンジー氏はソーシャル・ファームUK の正会員でもある

フィリーダ・パービス/ Phillida Purvis

リンクス・ジャパン会長
Director, Links Japan

ダーラム大学神学部を卒業し、ロンドン大学のSOAS(東洋・アフリカ学科)で日本語を学ぶ。その後英国大使館職員としてシンガポールで政治を、また東京で経済を担当した後退職。東京大学大学院で日本の外交政策に関する研究を行う。大和日英基金の副事務局長を5 年間務め、日英間の相互理解を促進するプログラムを担当した後、1998 年10 月から1999 年7 月まで、日英21世紀グループの事務局長を務めた。
日英間で共通または日英が同様に抱えている未解決の社会問題に、経験の共有或いは共同プロジェクトの実施等を通じて取り組むことを目指し、両国間の非営利及び非政府機関の交流推進をはかるリンクス・ジャパンを1998 年に設立。リンクス・ジャパンは、NGO の交流及びその他の連携に関わる日英NGO会議の英国事務局でもある。
GAP アクティビティ・プロジェクト(日本を含む海外への若者のボランティア派遣プロジェクト)の開発委員会の委員、イギリスのNGO である国際難民トラスト理事、世界の社会起業家とIT の利用を通じて経験を共有することを推進しているグローバル・リンクス・イニシアティブ理事、和解を目的とした歴史研究会であるビルマ・キャンペーン協会の創立メンバーかつ名誉幹事、また、日本の文化、スポーツ及びレクリエーションに関するセンターをロンドンに設立することを目的とした日本アリーナ・プロジェクト理事、英国ワンワールド・リンケージ協会および開発のための国際的なリンクによる理解促進(BUILD)のメンバーも務める。

上野 容子/ Yoko Ueno

東京家政大学助教授
Assistant Professor, Tokyo Kasei University

1971 年に日本社会事業大学を卒業し、精神科ソーシャルワーカーとして、小平市に在る精神科病院「松見病院」に5 年間勤務する。その時に精神障がいの有る人の地域生活を支援する制度や活動の積み重ねが無いことに疑問や問題を感じるようになった。
その後地域( 東京都豊島区) に出て、ハートランド( 民間任意団体)、(福)豊芯会の組織づくりに携わり、精神障がいの有る人の働く場、社会参加の場と機会を創出することを目的に、平成3 年に「ハートランドひだまり」という高齢者食事サービス事業と飲食店をオープンした。この事業の実績により、「豊島区一人暮し高齢者配食事業」の委託を受け、更に新たな事業を拡大した。現在「ハートランドひだまり」と共に、1 日平均130 食の配食と40 食の店内食を販売している。
他、精神障がいの有る人達を雇用している( 株) ストローク( 東京都新宿区)の取締役を務める。
平成12 年から東京家政大学( 埼玉県狭山市) の教員として勤務しているが、今後、埼玉県地域に、精神障がいの有る人達が社会参加し、働く場と機会を獲得していけるような活動を展開したいと考えている。

伊野 武幸/ Takeyuki Ino

財団法人ヤマト福祉財団常務理事
Executive Director, Yamato Welfare Foundation

1937 年 東京都生まれ
1956 年3 月 福島県立平工業高校機械科卒業
1959 年4 月 大和運輸( 現、ヤマト運輸) 株式会社入社
 京橋営業所、深川支店、東京主管支店等に勤務
1961 年10 月 大和運輸労働組合、中央執行委員兼青年婦人部長に就任
1970 年10 月 大和運輸労働組合、副中央執行委員長に就任
1975 年9 月 「宅急便」開発プロジェクトに労組代表として参画、以降推進役となる
1984 年10 月 ヤマト運輸労働組合、中央執行委員長に就任
1986 年7 月 全日本運輸産業労働組合連合会、副中央執行委員長に就任
1993 年9 月 ヤマト福祉財団、理事に就任
1994 年4 月 道路審議会、基本政策専門委員に就任(2 期)
1997 年10 月 ヤマト運輸株式会社、社員福祉センター理事長に就任
2002 年5 月 ヤマト福祉財団、常務理事に就任、現在に至る
 他、株式会社スワン取締役、株式会社スワンネット取締役

山内 繁/ Shigeru Yamauchi

早稲田大学人間科学部特任教授
Professor, School of Human Sciences,Waseda University

東京大学大学院工学系研究科博士課程応用科学専修科課程修了。工学博士。 東京大学工学部助手、講師、助教授として電気化学、エネルギー化学の研究教育に従事した後、1985 年国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所に移り、障害工学研究部長として福祉機器の研究開発に従事、1992 年同研究所長に就任、2005 年より早稲田大学人間科学部特任教授、現在に至る。
福祉機器が機能障害の補償に留まらず利用者のQOL 向上に役立つために、従来の工学のパラダイムを転換し、あらたな工学ディシプリンとして支援工学の構築に努めている。国際アクセス・技術委員会委員。