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国際セミナー「障害者権利条約制定への国際NGOコーカスの活動について」

協賛者あいさつ

日本障害フォーラム(JDF)代表 兒玉 明 

 障害者権利条約を制定しようという流れは、今から4年前、メキシコ政府が出した条約策定に関わる委員会設置に関する提案が国連で 採択されたことで大きな飛躍を得たと言えます。この間に国連では障害者の権利条約特別委員会、通称アドホック委員会が断続的に開催され、 会議でも具体的な条文の審議に入るなど本格的になっています。日本政府も第2回委員会以降、大変積極的な立場で関わっていただいています。 私どもJDFも障害者NGOと最大限の連携を図り、実りある条約制定に向け、取り組んでいます。私たちJDFは、国内外の障害者を代表・ 代弁する立場として、責任ある提言・発言を積み重ねていく必要があると思っています。

 そのための1つのメカニズムとしてNGOコーカスがあります。コーカスとは「幹部会・幹事会」などと訳されます。NGOコーカスでは、 各障害種別の国際団体や各国のNGOの代表的なメンバーが一堂に会し、権利条約の審議に合わせ、さまざまな対策を考えるとともに、 NGOとして建設的な提案ができないか検討を積み重ねており、障害者の視点を条約に反映させていくうえで大変重要な役割を担っていると言えます。

 本日は経験豊かなキーパーソンとも言えるリハビリテーション・インターナショナル(RI)のトーマス・ラガウォールさんの記念講演が予定されています。また、JDF権利条約委員会の金政玉委員長にも日本の現状報告をいただくなど、中身の濃い内容となっています。

 最後に、本日の国際セミナーが参加された皆さま方にとりまして実り多いものとなりますようお祈り申し上 げまして、私のあいさつに代えさせていただきます。