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国際リハビリテーション協会(Rehabilitation International:RI)

解説

RIは、1922年に設立された、リハビリテーション・サービス提供団体・研究機関、障害者権利擁護団体、障害当事者団体および政府機関などから構成される国際組織で、事務局はニューヨークにある。

リハビリテーションに関する80年代憲章、および2000年代憲章などを策定し、障害者施策の推進に向けて国際的な働きかけを行なってきた。2000年代憲章で、障害者権利条約の早期制定を提案したことが、2006年12月の国連総会における障害者権利条約採択のひとつの有力なきっかけになったといわれる。また、障害者にとってアクセシブルな社会実現を目指して、国際シンボルマーク(1969年にRIが作成)の普及に務めている。

2006年12月現在、RIは、93カ国の700以上の団体から構成される。日本では、独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構と財団法人日本障害者リハビリテーション協会が加盟している。

RIは、国連における障害問題への取り組み強化のために設立された、国際障害同盟(International Disability Alliance:IDA)に参加するとともに、国連経済社会理事会をはじめ、国連関係諸機関の公式の諮問団体となっている。

RIは6つの地域(アジア太平洋地域、アフリカ地域、アラブ地域、ヨーロッパ地域、ラテンアメリカ地域、北米地域)に分かれて活動しており、日本はアジア太平洋地域委員会に所属している。

RIには現在次の7つの専門委員会が設けられている。

  1. 保健・生活機能委員会
  2. 教育委員会
  3. 就労・雇用委員会
  4. 社会委員会
  5. 技術・アクセシビリティ国際委員会(ICTA)
  6. レジャー・レクリエーション・スポーツ委員会
  7. 政策・サービス委員会

4年に1回、各地域持ち回りで世界会議を開催している。アジア太平洋地域でも4年に1回、世界会議の翌々年にアジア太平洋地域会議が開催されている。