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国連世界情報社会サミット(World Summit on the Information Society : WSIS)

解説

WSISは知識へのアクセスに関し、豊かな国と貧しい国の格差を減らすための解決策を提供することを目的とし、2003年12月10-12日(ジュネーブ(スイス):フェーズ1)と2005年11月16-18日(チュニス(チュニジア):フェーズ2)の2段階で開催された。フェーズ1では175カ国11,000人、フェーズ2では174カ国19,000人の元首を含む各国政府、国際諸機関、民間部門、市民社会の代表が参加した。事務は国際電気通信連合(ITU)が行なった。

最終文書は次の4点である。

  • ジュネーブ基本宣言
  • ジュネーブ行動計画
  • チュニスコミットメント
  • 情報社会に関するチュニスアジェンダ

WSISは市民社会に開かれたサミットで、市民社会は準備段階から参加し、テーマ別に問題意識を共有するファミリーグループや意見表明を行うためのコーカスを形成した。

障害者コーカスは、2回のフェーズにわたり「情報社会における障害者のグローバル・フォーラム」を開催した。障害者コーカスの提案で、チュニスコミットメントに「ユニバーサル・デザインと支援機器の開発」という文言が追加された。その結果、障害者の機会均等の問題が、国連のサミットのレベルで確認され、2015年までの達成目標の一つとして追加されることとなった。

日本障害者リハビリテーション協会は、障害者がICT開発プロセスから取り残されないようにという視点でWSISに積極的に参加した。

DINFでは、ICTと障害者、デジタル・ディバイドの解決に焦点を当て、障害者コーカスの動向と障害者グローバル・フォーラムを中心にまとめている。また、最終文書の仮訳と障害者に関する文言をまとめたものを掲載している。