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CBRガイドライン・教育コンポーネント

中等教育と高等教育

はじめに

多くの貧困地域では、ほんの一握りの子どもたちが中等教育と高等教育といった義務教育のさらに上の教育を受けることができるが、障害のある生徒は完全に排除されるか、さもなければ、能力を証明するために常に奮闘している。

障害のある生徒が中等教育や高等教育を受ける権利は、障害者権利条約 (第 24条 2(a)、2(b)、 5)の中で強調されている(4)。中等教育や高等教育には、一般教養課程や技術教育、職業教育が含まれる。困難や偏見があるにも関わらず、知的障害のある場合も含め、障害がある生徒が、自分の関心や能力に応じて高等教育に進学するという例もある。

障害があればあるほど、仕事を見つけるためかつ社会に完全にインクルージョンされるために、基礎教育以上の教育を受ける必要がある。なぜならもっとも社会に排除され、疎外された人々は他の人と同じように生き、働き、インクルージョンを獲得するために、自分の技能や知識、資格をはっきりと示すよう求められることがしばしばあるからである。障害のある生徒にとっては、中等教育や高等教育への進学は、豊かで実り多い人生を手に入れるもっとも有力な入口となる。

国によっては利用しやすく、合理的配慮と、学習支援を提供し、障害のある人々が中等教育や高等教育という制度を利用できるよう保証するために、カリキュラムや評価手順を変えることが、国によっては、法律上の必要条件として教育機関に求められている。

BOX34 ルワンダ

高等教育への権利のためのロビー活動

1990年代、100万人以上の人々がルワンダ大虐殺で殺害された。その結果、多くの孤児と、巨大な経済的および社会的な課題が生まれた。1997年、ルワンダ盲人連合、エヴァリスト・カラングヮ(ガヒニ中等学校の校長)と教育省との粘り強い交渉の結果、初めて視覚障害のある生徒がルワンダの中等学校に入学することができた。続く5年以内に、合計33名の視覚障害のある生徒が入学した。これらの生徒の教育をサポートするために親による資金調達委員会が設立された。この委員会は、国会議員、宗教指導者、地域指導者、親、教員、生徒を巻き込み、チャリティーウォークや演劇・ダンスなどを実施し、農産物を販売する所得を創出する取り組みに発展した。最終的には資金を使って、リソースルーム、ボランティアスタッフのための住居と読書室が作られた。

数年後、生徒は大学入学のためのロビー活動を開始した。先駆的なエヴァリスト・カラングヮ校長は、当初、教育研究所で働いていたが、障害のある生徒のインクルージョンを推進するために、12人の教育者や活動家のチームを率いるよう求められた。地域の新聞社は、大学は障害のある生徒をインクルージョンするべきであるという法律についてすでに報じていた。障害者連盟は、大学入学資格を獲得しているにもかかわらず、大学に入学することができない、250名以上の障害のある生徒のリストを作成していた。

段階的な計画が練られ、翌年にわたって、視覚障害、聴覚障害、運動障害のある生徒が、大学の法学、言語学、ジャーナリズム学、医学、教育学の各コースに入学した。スタッフのための必須情報と啓発活動の日も準備された。点字についてのセミナーも開催され、障害のある学生の会は、「私たちの教育権の否定とその結果としての私たちの社会貢献に対する影響」という演劇を上演した。インクルーシブ教育のためにロビー活動をしていた前教育大臣が出席した。障害のある学生が弁護士、秘書、コンピューターのオペレーター、その他の専門家として働くという描写に観客はみな驚いた。ルワンダでは引き続き、障害のある人々が、さらに上の教育を受ける永遠の権利の主張を続けている。

目標

障害のある生徒が、生計の機会、エンパワメント、インクルージョンを促進しながら、他の生徒と一緒に学習し、資格や技能を習得し、経験を積む機会を持つ。

CBRの役割

中等教育や高等教育におけるCBRプログラムの役割は、障害のある生徒の利用や参加、成果を向上させながらインクルージョンを促進し、アクセシブルな環境と柔軟性のあるカリキュラムを学校関係者と作ることである。

望ましい成果

  • 中等教育と高等教育における障害のある生徒の就学率、在籍率と修了率が増える。
  • 障害のある生徒が政府助成金、奨学金、その他の基金を利用でき、親やコミュニティはこれらの支援の利用についての知識や方法をもっている。
  • 教育を等しく受けるためのロビー活動団体やキャンペーンをコミュニティが支援する。
  • 家族やコミュニティが障害のある子どもを含むすべての子どもに中等教育と高等教育に進学することを奨励する。
  • 中等教育と高等教育のプログラムが、環境、教授法、カリキュラム、課外活動(例:スポーツ、レクリエーション、音楽)、評価制度と試験制度の点で利用しやすくインクルーシブである。
  • 中等教育は、障害のある人々の経験から多様性とインクルージョンを学び、インクルーシブな社会で求められている技能を身につけている。
  • 専門家のリソースや支援が障害のある生徒のインクルージョンを高めるために適切に利用されている。
  • 中等教育と高等教育から成人への移行期に適切な支援が受けられ、進路指導が利用しやすくインクルーシブである。

主要概念

制度を変える

どの教育段階にも共通して言えることだが、学生に合うようにシステムを変えていくという概念はとても重要である。しかし、中等教育制度や高等教育制度は厳格で、中央政府の管理下にあり、地域やCBRプログラムにとっては、何らかの影響を与えることは困難である。大規模で持続的な変化が必要であるが、CBRスタッフだけでこれを達成することはできない。CBRスタッフは連合や、ネットワークを作ったり、圧力団体に参加したりして、障害のある生徒一人一人の利益を守る必要がある。中等教育や高等教育は、ますます民営化が進んでいるため、貧しく障害のある生徒にとって、教育が利用しやすいものであるよう、CBRプログラムは今まで以上に挑戦していくことになる。

期待度が低いという障壁

障害のある児童生徒にとって、進学に関する大きな壁は、障害のある児童生徒の興味、能力、意欲に対して、周囲の人々の期待度が低く限られたものであるということである。例えば、CBRスタッフは障害のある人と言えば、しばしば特定の技能や就職活動を連想する。CBR分野の中には、これを3B( Brush(ブラシ)、Broom(ほうき)、Basket(バスケット))と呼ぶ人もおり、障害のある人々はこれらの物しか作ることができないという認識を指している。したがって障害のある人々に対する認識と期待を変える必要がある。今日では世界中で、障害のある人々ももっとも高度な資格を取得し、さまざまな職業の頂点に立っている。

BOX35 チリ

ディビッドのクラスメート

チリのサンティアゴでは、複数のクラスで、障害のない生徒が、障害のある同級生に対し目を配り、あらゆることを手助けして過保護にしており、そのため障害のある生徒の潜在能力の成長が妨げられていた。別のクラスでは、ダウン症のディビッドに対し、クラスメートは彼の障害について知りつつも過保護にしなかった。困難があるにもかかわらずディビッドの音読が進歩すると、クラスメートは彼にさらに多くを求めた。そのため、ディビッドは学校に行くのが楽しく、ほとんど1日も休まない。ディビッドは週に3回通常の授業が終わると、心理的サポートを受け、社会的技能と職業開発に関するワークショップに参加するため、センターに通っている(29)

達成と評価

達成とは、それぞれの生徒によって異なる意味を持ち、彼らの能力と可能性に左右される。例えば、知的障害のある生徒にとっての達成とは、自立して生活する技能、社会的技能、実用的な読み書き計算能力があるということになるが、他の生徒にとっての達成とは、学業に関することになる。工業技術、職業技能、芸術や創造的な技能は、学力と同等に評価されるべきである。

厳格で焦点の狭い試験と評価制度は、しばしば中等教育と高等教育に進学する障害のある人々のインクルージョンの大きな障壁となる。評価の本来の価値は、生徒の長所を明らかにし、その進歩をはかることにある。創造的で柔軟性のあるアプローチは、生徒がそれぞれの最大の可能性に到達し、その才能と技能を向上させる意欲をかきたてる。CBRスタッフは、障害のある生徒の最大利益になることと実際の能力に焦点を当てる手助けができる。

さまざまな年齢での学び

中等教育は、思春期の年齢に相当し、この時期は身体的にも精神的にも飛躍的に成長するのが特徴である。思春期の体験は、文化と環境によってさまざまである。障害のある生徒は思春期に、学習に大きな影響を与えうる、さらなる、または異なる課題を抱えてしまうこともある。CBRスタッフは、これらの課題に敏感に気づく必要があり、障害をもつロールモデルとなる人々や仲間と生徒が連絡を取り合えるようにする必要がある。高等教育は、成人期への移行期間に相当する。障害のある生徒は、この時期に支援を必要とするかもしれないが、彼らを成人として尊重し、自分の学習については自ら決めるよう彼らを応援することが大事である。

推奨される活動

地域を巻き込む

これは、中等教育や高等教育機関は地域からかなり離れた場所にあることが多いため、困難な場合がある。CBRプログラムは以下の点で貢献することができる。

  • 地域および学校当局に交通機関を整備することを奨励する。これは、資金貸し付け団体に資金援助を依頼したり(生計コンポーネント参照)、自助グループあるいはセルフアドボカシーグループから実用的なサポートを受けたりすることが必要になる場合もあるだろう。
  • 授業料、制服、支援機器、追加支援に充てる財源を集めるために地域住民を動員し、障害のある生徒をコミュニティのリソースとして認識するよう促す。
  • 助成金や政府貸付、資金援助機関からの資金を獲得する。多くの場合政府リソースは、認識不足と利用のしづらさにより活用されていない。
  • 中等教育と高等教育において、障害のある生徒の権利を推進するために、地域の障害当事者団体と協働してロビー活動と支援団体の形成を推進する。

BOX36 ネパール

インクルーシブ教育のための資金

ネパールでは、インクルーシブ教育を確立するにあたり、リソース学級の設立、リソース・家具や宿舎の購入、障害のある児童生徒の食費の提供、1人の教員に特別教育のトレーニングを施すための支援、その他2人の助手を支援する目的で資金を獲得した。特別支援教育審議会は、現場の5名のスタッフのための資金を提供している。民間の資金団体と非政府組織が、障害のある学生を後援している。

家族を支える

中等教育や高等教育に進学したいという障害のある生徒の考えに、過保護なため、能力を認めていないため、兄弟姉妹の不満、女性の教育に価値を置いていないためなどの理由で反対する家族もいる。疑問や困難、調整など、家族が対処しなければならないものはたくさんある。CBRスタッフは、障害のある生徒の教育期間や移行期間に、家族が障害のある生徒を支援することができるように、家族を教育し支援することができる。

BOX37 ウクライナ

親を巻き込む

ウクライナでは、親が1,000名の生徒が在籍するインクルーシブな中等学校に深く関わっている。活動内容には、親のためのピアサポートを提供し、教育の必要性と恩恵に関する小冊子を作っている障害のある生徒の親の会や、演劇が行われる月1回の親の日、インクルーシブな教室での親の会合、親がリハビリテーションの専門家、学校の責任者、教員と会い、生徒の進捗状況を話し合うためのチーム会議などが含まれる。

インクルーシブな学習環境を作る手助けをする

小学校教育の項目で挙げた活動の多くは、中等教育や高等教育にも共通するものである。中には中等教育や高等教育に特有なものもある。

環境と場所

中等教育や高等教育の施設は小学校教育よりも規模が大きく、広範囲に分散している。教室間の移動に問題がある可能性や、実験室やコンピューター室のような教室の中での動きやすさも問題となることもあるだろう。したがって、以下のような取り組みが提案される。

  • 学校当局と交渉し、例えば1階に教室の位置を変更する。
  • アクセシビリティの問題に関して、障害のある生徒が独創的な解決方法を見つけられるように支援する。
  • 女子児童や若い女性が専用の衛生的な水や衛生設備を利用できるようにする。

カリキュラムと教授法

教員にはトレーニングや支援が必要である。また、障害のある生徒を教育することに関して、その成功例や課題について話し合える環境が必要である。CBRプログラムは可能であればアドバイスやリソースを提供するために、教員その他教育部門の関係者と協働する必要がある。以下に推奨される活動を挙げる。

  • 適切でアクセシブルなカリキュラムの改良と開発を助ける。
  • 座席、照明、生徒の配置を含む教室整備に助言し、グループワークやチームティーチングを推奨する。
  • アクセシブルな形式と意思伝達システム作りを手助けする。大活字、点字、掲示板、手話通訳、録音装置、オーディオ機器、代筆者、翻訳が利用可能であるようにする。(保健:支援機器参照)
  • 柔軟性のあるスケジュールを推奨する。例えば、活動が遂行できるようにもっと時間をかけることを認める、違う時間に学習できる機会を提供する、カリキュラムが長い時間をかけて完了できるようモジュール制で学習する。
  • 障害のある生徒が自らの学習、支援が必要な物、進歩に関する話し合いに関われるようにする。これにはどのようにして何を学習するのかについての彼らの意見を求めたり、それに対応することも含まれる。また、カウンセリングと進路指導を通じてそれぞれの生徒の最大限の可能性を受け入れる。

試験と評価

試験制度と評価制度は、より弾力的ですべての児童生徒のニーズに合致しているように策定する。

BOX38 ネパール

柔軟性のある試験制度を確保すること

ネパールの中等学校では、視覚障害のある生徒を受け入れている。これらの生徒は、他の生徒と一緒に試験を受ける。試験用紙は点字が利用でき、代筆者が用意され、試験を完了するために特別に30分が付与される。

情報通信技術

高等教育レベルでは特に、コンピューター技術はカリキュラム学習に効果的で創造的な手段を提供することができる。CBRプログラムは、障害のある生徒にできればインターネットがつながったコンピューターを提供するため、地域、企業、政府、国際機関からの助成金や資金を調達する可能性を探ることができる。

ピアサポートとロールモデル

多くの生徒はこれまで、障害のある生徒と一緒に学習したことがない。結果として、態度や反応はさまざまである。手助けし、分別があるクラスメートもいれば、障害のある生徒を排除する生徒もいるだろう。CBRプログラムでは、以下のことができる。

  • できるならば、障害のある大人のリーダーシップのもと、生徒が敏感になるよう学校を促す。
  • 教員やクラスメートによる差別、弱い者いじめ、悪ふざけを防ぐ政策や方法の考案を促す。
  • ピアサポートやバディ制度を推奨する。
  • 障害のあるスタッフや先生を学校や大学で募集することを推奨する。肯定的なロールモデルは障害のある青少年にとってとても重要である。

BOX39 南アフリカ

生徒のロールモデルとなる

ケープタウンのある大学では、障害のある女性が障害者支援部を運営していた。彼女には障害があるので、障害のある学生のニーズを簡単に理解することができ、重要な代弁者の役割を果たし、ロールモデルになることができた。

専門家の支援を最大限に活用するよう奨励する

CBRプログラムは、スティグマや分離を促進するのではなく、障害のある生徒のインクルージョンを向上させるため、学校や大学が正しく専門家を活用することを奨励することができる。そのためには次のものを活用することを推奨できる。

  • パーソナルアシスタント、例えばガイド、読む人、書く人、通訳する人。
  • 助言やサポートのために学校に定期的に訪問する巡回指導の教員。
  • 主流の学校外部からの追加支援。例えば、コンピューター技能や職業技能を習得するための支援や、医療・リハビリテーションの支援。

BOX40 ネパール

一般クラスの準備を行う

ネパールでは、障害のある生徒が中等教育を開始すると、彼らは最初にリソース学級に配置される。ここで通常の授業に出席するために必要な移動と社会的スキルや基本的な教育の訓練を受ける。学習のスピードによるが、通常リソース学級は1年間で、その後、一般の学級おいて、クラス担任と仲間と合流する。特別なトレーニングを受けた教員が、点訳を含め、児童に合った本を入手するために障害のある生徒の支援を続ける。そして、場合によっては後方支援や一般教育において彼らを指導する支援をする。支援教員は同時に、障害のある生徒が直面する問題を解決するために、正規のクラス担任と連携する。

特別支援学校

特別支援学校とは、例えば視覚に障害のある、あるいは耳の聞こえない人のための学校で、生徒と家族は注意深く考慮する必要がある。特別支援学校の教育は、より適切でより質の高いものとは限らない。特別支援学校では、どのように障害のある生徒に成人期への準備をさせているか、どのように地域参加や就業についての準備をさせているか、よく考える必要がある。特別支援学校は高水準のリソース、トレーニング、支持基盤を必要とするため、貧しい国ではしばしば不足している。しかし特別支援学校が存在するところでは、生徒の意見を考慮する必要がある。CBRプログラムは、地域の学校が障害のある生徒に質の高い教育を提供できるようになるまでの一時的で予備的なものとして特別支援学校を活用することができる。長い目で見れば、インクルージョンは早ければ早いほど、障害のある人にとってより簡単でより良いということを覚えておくのは重要である。

移行期を支援する

これは大事な問題だが見過ごされやすい。教育における移行期とは、小学校教育から中等教育へ、中等教育から高等教育へ、高等教育から持続可能な生計への過程を指す。しばしば、障害のある生徒は、高等教育を受けるために、地域から出て行かなければならない。このことが移行期をより複雑にし、多くの人は家族や地域の支援がないため非常に困難に感じてしまう。

BOX41

退学を回避するために移行を容易にすること

移行が適切ではないため、大学教育を続けられずに退学する障害のある学生は、障害のない学生の2倍にのぼることが研究結果で強調されている(30)

CBRプログラムは、生徒、家族、地域の構成員、教育機関とともに協働し、移行期に協力的な連携が確実に形成され持続されるよう促すことができる。この項目の始めで示したルワンダの事例研究は、協力とロビー活動がどのように移行期を成功に導くかを示すものである。

BOX42 フィリピン

チェリーの決意が尊敬を勝ち取る

チェリーはフィリピンの非常に貧しい農民の家族に内反足変形をもって生まれた。地域の慈善家やCBRプログラムの助けを借りて、彼女は手術を受け、特注の靴を受け取った。小学校に上がると、彼女はいじめの対象となり、他の児童との活動から排除された。家族とCBRスタッフの助けを借り、そして彼女自身の意思で、チェリーは差別に負けず、学習を継続した。

高校に上がると、彼女に対する扱いは良くなった。そして、地域の非政府組織であるSimon of Cyreneが、交通費と学用品を含む、高等教育にかかる費用、さらには医療や保健サービスの費用を支援した。高校卒業後、彼女はコンピューターのアプリケーションに関する2年間の大学のコースを修了するための奨学金を受け取った。チェリーは現在仲間と同じように、一般労働市場で働いている。

チェリーは「今私は労苦の成果を得て、非常に誇りに思っている。私は家族を資金面で支援し、必要なものは何でも自分で買うことができる。私を凝視し笑っていた地域の人たちは、私に対する見方を変えた。たとえ障害があっても、今の地位を得ることができた。みんなが私を称賛しているのを実感できる。自尊心と自信は高まり、今後も直面するであろう課題に立ち向かうだけの強さをもつことができるようになった」と話している。