音声ブラウザご使用の方向け: ナビメニューを飛ばして本文へ ナビメニューへ

重度障害者でも楽しめるボウリング

亀若幸正

 私は、高知県肢体障害者協会ボウリングクラブに所属しています。
 ボウリングは子どもからお年寄りまで手軽に楽しめるスポーツの一つです。ボウリングをやったことのある人なら知っていると思いますが、ボウリングの球はかなり重たいです。手に力がない人にとっては球を自分の力で投げることが難しい人もいます。でも、何とかしてボウリングを楽しむことができないかと、20数年前にみんなで知恵を出し合い考えたのが、このシューター(すべり台)です。このシューターがあることにより、今ではボウリングができないと諦めていた人たちもボウリングを楽しめるようになりました。私たちのクラブの部員も多くなり、ほとんどが重度障害者です。
 ボウリングの醍醐味はなんといってもストライクを出した時です。1ゲームで150ピン前後取れるようになるとボウリングも一段とおもしろくなるでしょう。ちなみに、私の最高得点は1ゲーム204点です。
 みなさん、シューターを使ったら、だれでもたくさんピンを倒すことができると思うかもしれませんが、そんなことはありません。コースの設定、球の置き方がポイントです。球の1か所におもりが入っていることはご存じでしょうか? そのおもりの位置によって左に曲がったり、右に曲がったりしてスペアを狙います。その勘どころが重要で、これはまさに頭脳プレイです。
 毎年、福岡で開催している全国障害者ボウリング大会に私も参加させてもらっていますが、シューターの部の参加者が少ないので、もっともっとこのシューターのことを知ってもらい、参加者が増えるようになってほしいと願っています。シューターを全国の障害者に知ってもらい、ぜひボウリングを楽しんでもらいたいと思います。ご依頼があれば(旅費と送料をだしていただければ)、どこにでも教えにうかがいます。

(かめわかゆきまさ 高知県肢体障害者協会ボウリングクラブ)