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編集後記

 夏頃の話になるが、重い障害のある子どもさんと暮らす方からこんな話を聞いた。これまで体調によっては週3~4日利用していた通所施設が支援費制度が始まってから、同じような利用ができなくなり、在宅の時間が増えた。近隣市区のサービスを捜すしかないが、情報がない、子どものこともよく分かっているスタッフがいて、子どもも楽しみにしていただけにこれまでどおり何とか利用できるようになれば…という内容だった。もちろん地域差もあると思うが、やはりサービス基盤の不十分さは否めないと思う。今回特集に寄せられた意見も含めて、こういった現場の声が反映された見直しや統合に向けた議論をぜひお願いしたいと思う。

(S)

 「エンジョイライフ」で、今西正義さんの生活の工夫を紹介しました。コンパクトな携帯電話は今西さんにとって使いにくく、折りたたみ式は開いた時の角度が話しやすくていいということでした。以前、聴覚障害のある方が携帯電話を見せてくれて、これは片手でメールを打つのにボタンの位置や手の中に収まる大きさがちょうどいいよ、と話してくれました。使う人によって、それぞれ選ぶ基準が違います。いろいろな方の話が普段何気なく使っているものを改めて見直す機会になっています。

(K)

(財)日本障害者リハビリテーション協会発行
「ノーマライゼーション 障害者の福祉」
2003年11月号(第23巻 通巻268号)