「リハビリテーション研究 STUDY OF CURRENT REHABILITATION」1992年4月(第71号)

  巻頭言 赤星多賀子
〈特集〉社会リハビリテーションの世界的動向
 ベルリンの壁が崩れて1年余り、ドイツ統一が国際的に最終承認されたその時期にあたる1991年9月、RI(Rehabilitation lnternational)年次総会時の社会委員会主催のセミナーが、ドイツ中央産業災害保険機関連盟の後援によって旧西ベルリンで開催された。
 今度のセミナーには、旧東ベルリン、チェコスロバキア、ポーランドからのメンバーの参加もあり、これまでほとんど知られていなかった東側の情報が伝えられ、セミナーは、東西ヨーロッパのデタントを感じさせる、自由で協調的な雰囲気につつまれていた。
 セミナーには多くの貴重な論文が提示されたが、そこではそのハイライトを原筆者の許可を得て翻訳し、この特集号に盛り込むこととなった。
●東西デタントの世界における社会リハビリテーションの視点と課題
小島蓉子
  ●ドイツ統一がベルリンの障害をもつ市民に与えた影響 Prof. Dr.med. Ruth Mattheis
  ●中央・東欧(CEE)における障害者の自立生活 Dr.Jan Jesensky, CSc.
  ●ハンガリーにおける社会リハビリテーション Dr.Pal Gado
  ●ヨーロッパにおける自立生活の動向 Peter Mitchell
  ●イタリアにおける自立生活 Dr.Raffaello Belli
  ●イギリスにおける精神薄弱者の自立生活 Mary Holland
  ●障害をもつ人々の社会運動の諸モデル Prof. Richard T.Smith
  ●日本における自立生活運動 樋口恵子
〈海外レポート〉
  ●イランにおける職業リハビリテーションの現状
丹羽勇
〈講座〉●WHO国際障害分類試案・2
  WHO国際障害分案試案の内容
佐藤久夫
  ■用語の解説
  ■International Magazines Review
  ■文献抄録
最近の学会・セミナーから
  ●社会リハビリテーション研究会
中野敏子
  ●第7回日本義肢装具学会学術大会 初山泰弘
  ●第4回日本保健福祉学会・学術集会 岡本民夫
  ●日本職業リハビリテーション学会第19回大会 尋木佐一
  ●第3回自立生活問題研究全国集会 三澤了
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