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病気のある人は安静をとりすぎないように
- 病気の指導と一緒に「活動度」の指導を -

  1. 病気やけがのため「安静第一」と「無理は禁物」と思い込み、生活不活発病が進む
  2. 病気についての相談・指導の時にも生活機能チェック
  3. 「活動度」の指導を
    医師からの直接指導で安心して動けるように
  4. 少量頻回の原則:生活不活発病自体や病気自体のために疲れやすくなっている時に

1 ○ 生活不活発病のきっかけとなりやすいものに病気と疲れ易さがある。
○ 病気があると「安静第一」と考えて、「生活全般が不活発」な状態になり易い。
生活不活発病を知らないと、それを起し、進行させてしまう危険がある。

2 ○ 病気(小さな病気、災害前からの病気)についての相談を受けたり指導する時も、高齢者の場合には、同時に生活不活発病のチェックを。(10 ページ)

3 病気の際には
○ 病気の際には「安静度」の指導だけではなく、「どれだけ動くべきか」(「活動度」)の指導を医師と連携をとって行う。
安静が必要な場合も、「この生活行為を、このようなやり方で、このような時間、回数で行って下さい。それなら大丈夫です」と指導する。
○ 本当に必要な安静だけにとどめる。
○ 局所的疾患・外傷では、局所的安静と全身の安静を別々に考える。
局所は安静にしながら全身の活動性は保つようにする。
○ 「どういう“動き”をしてはいけないのでしょうか?」「どういう症状の出現に気をつける必要がありますか?」と医師にたずねるように指導する。
医師から直接指導してもらうことで、安心して動けるようになることが多い。

4 疲れやすくなっているので注意を:少量頻回の原則
○ 病気のために疲れやすいこともあるが、生活不活発病そのものでも疲れやすくなる。 そういう時に無理してやりすぎると疲れはててダウンする。
一方、必要以上に安静をとると、ますます生活不活発病は進む。
○ 対策は、一回の量は少なくして、間隔(休憩)をおいて一日では回数多く行うこと(少量頻回の原則)。これで生活の活発化は達成し易くなる。

<例>
一度に30分歩けなくても、10分間歩行を3回行う。
一度に家事を全部しようとせずに、細かく分けて行う、など。