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コンピューター・プレイセンターで遊びましょう-コンピューター・プレイセンタープロジェクトに関する図書

序文

 『コンピューター・プレイセンターで遊びましょう』は最初にできた8館のコンピューター・プレイセンターの事業に関するルポルタージュです。これらのコンピューター・プレイセンターは、ハンディキャップインスティテュートの主導による3年間の試験的なプロジェクトとして、1991年に開館しました。
 コンピューター・プレイセンターはまだ読み書きを学んでいない、機能障害を持つ児童と青少年を対象としています。このような子ども達やその親達はセンターを訪れてコンピューターによる遊びを試してみることができます。ここには相当重度の機能障害を持つ子ども達でもコンピューターを扱うことができるような、コンピュータープログラムやコントローラーがあるのです。目的とされているのはテストや治療ではありません。コンピューター・プレイセンターの活動の中心となっているのは遊びなのです。そして全ての活動に明確な教育上の狙いがあるのです。子ども達の運動能力、感覚、想像力、言語、概念は遊びの中でこそ発達するのです。多くの子ども達にとって、コンピューターによる遊びは大きなステップとなっています。どんな子どもでも、『私はできる』という気持ちを体験することが必要です。この体験は、子ども達が今までできなかったことをやってみる時の助けになるのです。コンピューターによる遊びはまた、障害を持つ子ども達が、兄弟や友達とそれまでよりも同等の条件で遊ぶことを可能にします。
 これまでに約1,500人の様々な機能障害を持つ子ども達がコンピューター・プレイセンターにやってきました。センターに来館した中で最年少の子どもは、やっと1歳になったばかりでした。この事業には大きな需要があります。そのためハンディキャップインスティテュートは、20館もの新しいコンピューター・プレイセンターが1994年の間に業務を開始すると、喜ばしい報告をくれました。
 クリックスイッチと、簡単なクリック&ハップン(Trycka-handa)プログラムでコンピューター・プレイセンターへの来館が劇的な出来事になるのです。子ども達は恐らく生まれて初めて何かに対して主導権を握ることができるのですから。修学間近な子ども達には個人的に使える補助具としてコンピューターをぜひ支給するべきです。
 この新技術を早期に使うことができた子ども達は、良い教育と将来の職業を手に入れる、これまででは考えられない可能性を手に入れるのです。将来の利用者がハンディキャップインスティテュートに補助器具の供給について、これまでとは全く違う要求を出してくることは想像に難くありません。

1994年4月 ストックホルム
ハンディキャップインスティテュート
所長エーヴァ・ヤコブソン