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平成21年度 国際セミナー報告書「障害者の新しい雇用-インクルーシブな雇用の実現-」

講師プロフィール

炭谷 茂/ Shigeru Sumitani

日英高齢者・障害者ケア開発協力機構副委員長
ソーシャルファームジャパン理事長
恩賜財団済生会理事長

1946 年富山県生まれ。1969 年東京大学法学部卒業後、厚生省(当時)に入る。
厚生省社会・援護局長、環境省官房長等を経て、2003 年7 月環境事務次官に就任、2006 年9 月退任。現在恩賜財団済生会理事長、学習院大学法学部特別客員教授、ドナルド・マクドナルド・ハウス財団理事、朝日新聞厚生文化事業団評議員等を務める。
また国家公務員在職中から一個人として障害者、ホームレス、引きこもりの若者、刑余者などへの就労支援、貧困地域のまちづくりなど社会貢献活動に従事している。

著書:
「私の人権行政論」(解放出版社、2007 年)
「環境福祉学の理論と実践」(編著、環境新聞社、2006 年)
「社会福祉の原理と課題」(社会保険研究所、2004 年)
「地球環境問題の新常識」(共著、東洋経済新報社、2004 年)

ゲーロルド・シュワルツ/ Gerold Schwarz

MDG・F(国連ミレニアム開発目標達成のための基金)とセルビア政府による共同プログラムコーディネータ

国際移住機関で、不利な立場にある人々のための経済開発・雇用創出部門のプログラムマネージャーを務めており、現在セルビアのベオグラードで、4 つの国際機関とセルビア政府が実施する800 万US ドルの共同計画を運営している。国連システムに参加する前は、ソーシャル・エンタープライズ・パートナーシップ(SEP)所長を2 年間務めた。SEP は英国における6 つのソーシャル・エンタープライズ団体による戦略的連携機関で、ソーシャル・エンタープライズ・セクターに関する意識向上と啓発、ソーシャル・エンタープライズの業績改善、ソーシャル・エンタープライズ支援システムの一層の効率化、ベストプラクティスの主流化、およびソーシャルインクルージョンと社会起業に関する広範なプログラムに影響を与える革新を進めることを目的として策定された、全国的なソーシャル・エンタープライズ・プロジェクトを実施してきた。

「ソーシャル・ファーム」のためのコンサルティング会社でベルリンに拠点を置くFAF gGmbH で、社会起業に関するプロジェクトマネージャーとコンサルタントを10 年間務めた。ソーシャル・ファームは、障害者の雇用を創出すると同時に、その使命を果たすための十分な売上を生み出すという、社会性と経済性の両面(ダブルボトムライン)を追求している。この分野における数々の国際プロジェクトの運営、国際会議の企画、ソーシャル・ファームに関する論文の発表を行ってきた。

1997 年、労働社会省のために、ドイツのソーシャル・エンタープライズに関する全国調査を実施。1997 年から1999 年までは、自営業を始める精神障害者を支援する顧客運営型コンサルティング会社である、ニューヨーク市のInCube 社に勤務した。1994 年から1998 年までは、CEFEC(精神障がいを持つ人の就労に関する欧州会議)事務局を指揮し、その執行委員を務めた。

ドイツのシュトゥットガルト出身のゲーロルドは、ベルリン自由大学で心理学の修士号を、ベルリン経済大 学および英国ケンブリッジのアングリア・ポリテクニック大学でMBA を取得。

フィリーダ・パービス/ Phillida Purvis

リンクス・ジャパン会長 MBE(大英勲章第五位)

ダーラム大学神学部を卒業。ロンドン大学東洋・アフリカ学科で日本語を学ぶ。
英国大使館職員としてシンガポールで政治を、また東京で経済を担当した後、退職。東京大学大学院で日本の外交政策を研究。大和日英基金の副事務局長を5 年間務める。1998 年、社会参加、地域再生、国際開発協力問題を中心に取り組んでいる日英の市民社会団体の交流を促進するリンクス・ジャパンを設立、会長に就任。1998 年10 月から1999 年7 月まで、日英21 世紀グループの事務局長。難民や強制移住者のために活動しているNGO、国際難民トラスト(IRT)の理事。世界各地へ青年ボランティアを派遣しているラティテュードの理事。世界の地域団体とソーシャル・エンタープライズが、共同プログラムとIT の利用を通じて経験を共有することを推進しているグローバル・リンクス・イニシアティブの国際諮問委員会委員。ロンドンに拠点を置く、日本文化、スポーツおよびレクリエーションに関するセンターの設立企画プロジェクトである、日本アリーナの理事兼事務局長。墨田区のセツルメント、興望館の諮問委員会委員。国際友好和解基金幹事。ボランティア組織最高責任者協会の日本に関するアドバイザー。ケニア・ウガンダと日本のコミュニティとの関係を促進する世界アフリカン・ディアスポラ連合およびメンディング・ザ・ギャップのアジア太平洋地域に関するアドバイザー。

デビッド・バーカー/ David Barker

ホワイトボックス・デジタル社創設者

1994 年に英国で最初のインターネットビジネスの一つを共同創設者として立ち上げる。それ以降10 年間、企業の製品及びサービスのグローバルマーケット進出に関わってきた。2004 年に民間企業を離れ、1 年間、地域や世界の貧困を生む体系的な問題を調査するため、パレスチナ、中国、アフリカ、ロシア、米国を訪れる。それは、Whitebox Digital を立ち上げる綿密な計画へと結びつき、最初のグローバル・ソーシャル・エンタープライズの視点に立ち、グローバリゼーションと民間企業をチャリティと公共部門の境をなくして結びつけ、あらゆる国に存在する貧困から人々を救い出すより良い方法を提供することに尽力している。

White Box Digital のウェブサイト:
http://www.whiteboxdigital.com/strong_foundation.aspx http://www.whiteboxdigital.com/charities.aspx

寺島 彰/ Akira Terashima

浦和大学総合福祉学部教授

大学で障害児教育について学んだ後、障害者更生施設のソーシャルワーカーとして16 年間勤務した後、厚生省(現厚生労働省)障害福祉専門官、国立身体障 害者リハビリテーションセンター国際協力専門官、同センター研究所障害福祉研究部社会適応システム開発室長、同障害福祉研究部長を経て現職。研究テー マは、障害者福祉政策と福祉機器を活用したソーシャルワーク。
社会福祉学会、経済政策学会、地域経済学会会員。国際協力機構(JICA)障害者専門家コース企画委員、総合リハビリテーション研究大会常任委員を務める。

著書:
『障害者差別禁止法とソーシャルワーク』(翻訳監修,中央法規出版、2003 年)
『障害者福祉論』、福祉士養成講座編集委員会編集、共著(中央法規出版、2003 年)
『支援費制度辞典』、京極高宣・初山泰弘監修、共著(社会保険研究所、2003 年)

宮嶋 望/ Nozomu Miyajima

農事組合法人共働学舎新得農場代表 NPO 共働学舎副理事長

  • 1951 年9 月 前橋生まれ、東京育ち。
  • 1974 年3 月 自由学園最高学部卒業、卒後論文は植物生態学で「森の植生遷移」。
  • 1974 年4 月 米国ウイスコンシン州で酪農実習
  • 1978 年6 月 ウイスコンシン大学( マディソン) の畜産学部(Dairy Science B.S.)を卒業。
  • 1978 年6 月 北海道上川郡新得町に入植、共働学舎新得農場を開設。
  • 1989 年~ 北海道地域おこしアドバイザー
  • 1990 年~ 新得町第5 期長期策定委員(保健福祉部会 部会長)(~1994)
  • 1990 年11 月 「ナチュラルチーズ・サミットin 十勝」を企画、開催。
  • 1994 年~ 新得町第6 期長期策定委員(保健福祉部会 部会長)(~2000)
  • 1998 年2 月 第1 回オールジャパン・ナチュラルチーズコンテストにおいて、最高賞の畜産局長賞を ラクレットで受賞。
  • 2004 年10 月 第3 回山のチーズオリンピック(スイス)で「さくら」が金賞。
  • 2006 年8 月 NPO 共働学舎が設立。副理事長に就任
  • 2006 年10 月 「夢のとびら」TBS で新得共働学舎が紹介される
  • 2007 年5 月 Monde Selection で「さくら」、「笹ゆき」が最高金賞を受賞
  • 2007 年10 月 第5 回山のチーズオリンピック(ドイツ)で「さくら」金賞、「エメレット」銀賞、 国際特別賞を受賞。
  • 2008 年11 月 著書「みんな、神様をつれてやってきた」(地湧社)を出版
  • 2008 年10 月 第6 回山のチーズオリンピック(スイス)で特別金賞を受賞
  • 2009 年11 月 コープ札幌農業賞の特別賞を受賞
  • 2009 年11 月 第6 回All Japan ナチュラルチーズコンテストで「シントコ」が審査員特別賞を受賞 著書:「みんな、神様をつれてやってきた」(地湧社)

桑山和子/ Kazuko Kuwayama

NPO 法人ぬくもり福祉会たんぽぽ会長

  • 1962 年4 月 明治学院大学を卒業後、中学校教諭に就く
  • 1969 年3 月 結婚により教職を退く。その後、子育てをしながら飯能市 公民館運営審議委員等を歴任
  • 1986 年4 月 女性講座の修了生と共に「女性問題研究会たんぽぽ」を設立
  • 1994 年4 月 「ぬくもりサービスたんぽぽ」設立、市民互助型のサービスを始める
  • 1999 年4 月 埼玉県第一号のNPO 法人を取得し、「NPO 法人ぬくもり福祉会たんぽぽ」会長に就任。 助け合い事業をはじめとして、介護保険事業(居宅介護支援事業所、通所介護事業所2 か所、訪問介護事業 所、訪問看護事業所、認知症対応型共同生活介護)、障害福祉サービス事業を展開。新たに農業分野のソーシ ャルファームを立ち上げた。

現在、埼玉県市町村合併推進委員、飯能市地域包括支援センター運営協議会委員、飯能市自立支援協議会委 員としても活躍中

上野 容子/ Yoko Ueno

東京家政大学文学部教育福祉学科学科長・教授 駒澤大学非常勤講師 社会福祉法人豊芯会理事長 精神保健福祉士

1971 年日本社会事業大学卒業後、東京都内の精神科病院に精神科ソーシャルワーカーとして5 年間勤務。 精神障害者の地域生活を支援する活動を希望し、1978 年、東京都豊島区にて、穂積登精神科医(現:(医)慶 竹会 ホズミクリニック院長)が創設した精神障害者の「居場所づくり」(みのりの家)にかかわる。

その後、豊島区にて、作業所、グループホーム、ショートステイ、授産施設、地域生活支援センター等の精神障 害者の社会資源づくり、施設の開設、事業運営、活動に携わり、2000 年まで民間団体「ハートランド」事務局 長、1996 年から2000 年まで(福)豊芯会副理事長(現:理事)の役職を務める。 1998 年から、(福)豊芯会に勤務しながら、法政大学(平成17 年退職)、立教大学、駒澤大学、日本社会事業 大学(平成18 年退職)、東京家政大学にて精神保健福祉担当の非常勤講師 。

2001 年4 月から、東京家政大学専任教員(現:教授)として、精神保健福祉分野を担当。同年、(福)豊芯会を 退職し、以来、理事の立場やスタッフのスーパーバイザーの立場で関わりを続けていたが、2009 年11 月 20 日付けで同法人の理事長に就任。 埼玉県内の狭山市、入間市、飯能市の関係委員会や関係団体の理事、監査等の役を担い、精神障害者の地域 生活支援事業の発展のために活動。