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障害者とメディア 「マスメディアと障害者」ヨーロッパ大会

全体会議Ⅰ(マスメディアにおける障害者の描写)

Mr. Carlo Romeo
-RAI社会事業部(イタリア)

Romeo氏は、イタリア国営TVサービスが、メディアにおける障害者の存在をより目立つものにし、障害者のイメージを改善するために、どのような取り組みを行っているかを具体的に説明します。

まずRomeo氏はRAI社会事業部の役割を説明します。その業務は、各種の社会的業務に携わる任意団体との連絡を保ちつつ実施されています。Romeo氏は解説や吹き替えを監修しています。

各種の社会問題に関して一般市民の認識を高めることもRAIの役目です。これはRAIがイタリア通信省と締結したサービス契約に基づいて行われています。

何年もの間、RAIは障害に関わるコミュニケーションの問題を詳しく調査し、また障害者の統合を進める戦略の導入に尽力してきました。今まさにその最初の成果が明らかになろうとしています。最も難しいのは、コミュニケーション分野の専門家に共通する適切な文化を作り出すことです。

重要なのは効果的なコミュニケーションを行う努力をするか否かです。RAIが制作した一連の番組(Michel Petruccianiの一日を追った番組,etc.)はこの問題をより詳しく探っています。RAIは音声解説の仕組みを導入することによって、視覚・聴覚障害を持つ人々も人気番組を楽しむことができるようにする取り組みに力を入れ、多額の投資を行っています。このような仕組みは健常者にとっても有益なものです。

このサービスは政府との契約のもとに行われており、従って政府は数百ユーロの補助金を提供しています。

新しい情報は、コミュニケーション分野に革命をもたらします。Neil Postmansの言葉を借りれば、これは「グローバル・カルチャー革命」です。ヨーロッパのマスメディアは発展を続け、米国に負けない著しい成果を挙げています。この分野の改革に関わる人々が忘れてはならないことは、マスメディアの世界で重要なのは、「追加する」ことではなく「転換する」ことだということです。

社会問題を扱ったコミュニケーション部門は、数々の不確定要因に影響されます。例えば年々縮小される予算、表面的な態度や評価等です。大事なのは必ずしもテーマではなく、それを扱う方法です。すなわちこの種のテーマを「レイン・マン」や「ブレード・ランナー」等の映画に見られるような多くの人々の興味を引く方法で表現する必要があります。私たちに必要なのは、この分野に取り組む人々が利用できる有効なコミュニケーション手段、そして情報を送る視聴者です。先頃開催されたワークショップでは、障害者問題を取り上げたTV番組について、ヨーロッパの成功例が討論されましたが、このような経験の共有は不可欠であり、非常に有益です。

私たちは、メディア業界においては特にそうですが、障害の有無は雇用の決定要因ではないことを認識する必要があります。言い換えれば、障害者は障害に関するテーマだけに関心を持つのではなく、一般的なテーマにも目を向ける必要があるのです。障害者をメディアのあらゆる部門の専門職に雇用する必要があります。真の統合を実現するためには、まず既成概念を捨てなければなりません。そうすることで、現在各々が持っている価値観を共有し、意見を述べ合うことができるのです。Romeo氏は最後にヨーロッパ障害者年に関するRAIの広告のコピーを引用しました。このコピーは新しい言葉で障害者を表現し、世界的メッセージを伝えています。「私たちの最も重大な過ちは、各自が有する特色を伸ばすのではなく、個人の中に存在しない特色を発揮させようとすることです。」