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第22回総合リハビリテーション研究大会
「地域におけるリハビリテーションの実践」-総合リハビリテーションを問い直す-報告書

【 閉会 】:閉会の挨拶

三ツ木 任一
放送大学 

 交流セミナーからの積み重ね

 研究大会のプログラムは、とどこおりなく終わりました。あと数分で閉会になります。今回初めての方も、何度も参加された方もいらっしゃいましょうが、これまでと今回のプログラム、ニュアンスが違います。今回のプログラムは、一貫した脈絡で、とにかく参加者に自分が何をしにきたのか理解していただきたかった。このことは、今回の実行委員会のメンバー構成のおかげです。
 この研究会は、前身がリハビリテーション交流セミナーという名称で10回継続されました。発足したのが1977年。中に世界会議が入りましたので、はずした年もありますが、ちょうど今回が22回目です。私事ですが、第1回のセミナーのときに、首都圏のリハビリテーション関係者、私たちの大先輩と我々中堅が中心になってやりました。とにかく、2回は手弁当でやって、赤字が出たら頭割りするという覚悟で。3回から日本障害者リハビリテーション協会の行事としてやっています。
 考えると、40歳になった中堅が、先輩たちからおだてられたりしていろいろ役割をさせていただき、この20何年かの経過のなかで、リハビリテーション協会の一員として、大きな勉強をしました。よく考えますと、実行委員の世代交代が遅きに失しておりまして、今年は思い切って一まわり半、若返りました。

 脱皮して企画を

 ですから、これまでのひっかかりのこだわりをもたない人が中心なので、今回のような、多少思い切ったプログラム構成になりました。
 従来この会は、リハビリテーション職員の研究会だったので、障害者の参加については、会費を払えばどうぞということで多少、消極的でしたが、今回は、障害をもつ人がサービスをもつ自立生活センターのこともあって、障害をもつ人たちのアプローチと、リハビリテーション関係職員のアプローチをぶつけてみることができました。これも若返った実行委員の発案で、どうぞ、この研究大会が若い方に台頭していただけるような、その最初の年として位置づけていただければと思っています。

 記念誌「リハビリテーションの理念と実践」

リハビリテーションの概念とか、サービス提供の仕方も、この20何年でずいぶん変わってきました。そのことは、20回を記念して作った、「リハビリテーションの理念と実践」という厚い冊子を(売ろうと思っていたら、もう店じまいしていますが、)何らかの方法でご覧いただければ、リハビリテーション概念そのものが時代で変わってきこたとがよく理解できます。
 こだわりをすてて、これからのリハビリテーションという新しいとらえ方を我々は追究する必要があると思います。その意味で、パネルディスカッションは、新しい課題をテーマにしていて、このなかに、これからのリハビリテーションのひとつの方向づけがあったのではないかと思っています。

 お礼

 とにかく、これで2日間のプログラムが終わりましたが、この間に、対談者、報告者、そして縁の下の力持ちをしてくださった通訳の方、あるいは、スライド、ビデオの準備をしていただいた方、また大勢の学生ボランティアの皆さん、最後になりましたがリハビリテーションの事務局、そしてちょっと(持ち上げました)今回の実行委員の皆さんに厚くお礼申し上げます。
それと、今日の昼休みに、本大会の常任委員会が催されまして、来年の開催地は高知県。再来年は、候補にあがっているところから早急に決めようということになっています。
ぜひこれからも重ねて参加くださいますようお願いして、ご挨拶とします。みなさま、ありがとうございました。

司会/それでは、来年の23回を予定している高知県、吉備国際大学の江口さんから。


四国・高知へどうぞ

江口 壽榮夫
吉備国際大学

 半分高知県、半分岡山で生活しています。高橋紀子さんの会が引き受けるということで、私は実行委員長です。メンバーが主体なんです。
 予告をさせていただきますと、テーマは「20世紀のリハビリテーション白書」です。悪く言えば世紀末となりますが、それを踏み台にしていこうと、来年の21日(土)と22日(日)、高知県のど真ん中にあります県民文化ホールでやることになっています。
 ちょっと予告しますと、橋本大二郎さんというユニークな県知事がいて、来月が3回目の立候補になるようですが、一日目に時間をとっていただいています。たとえば鼎談とか、対談とか、考えています。橋本大二郎さんに出ていただきます。
 分科会については、障害別ではなく。たとえば20歳までとか、高齢者とか、ライフステージで分けてみようじゃないかと考えています。
 そして初めての四国開催ですので、四国4県によびかけまして、4県の活動報告も予定しています。
 パネルディスカッションも。高知県には大学が4つあり、工科大学ではテクノロジーをやっているので、その方を交えながら、医療工学や、さらにソーシャルネットワーク、など。
 高知にいらっしゃるなら、飛行機もありますが、瀬戸大橋もございますので、どうかぜひ多数の参加をいただきたいと思います。今日は障害をもった方もたくさんおいでです。もちろん高知県にも障害をもつ人がいます。ぜひお越しください。
(拍手)

司会/ありがとうございました。では、これをもちまして終了させていただきます。2日間、どうもありがとうございました。また来年お目にかかれることを楽しみにしています。(拍手)


日本障害者リハビリテーション協会
第22回総合リハビリテーション研究大会事務局
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