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炭谷茂氏による基調講演の感想

  • まず、炭谷氏の有益かつ非常に詳細なプレゼンテーションには感服した。さらに、炭谷氏が取り上げた重要な点を2、3強調したい。
  • さまざまな国が、障害のある人やその他の弱者集団の雇用の見通しを改善するために、極めて多様なシステムを開発してきた。財政支援、割当雇用などを利用している国もあれば、そうでない国もある。また、焦点となる人の範囲も国によって違う。たとえばフィンランドでは、刑余者はソーシャルファームのターゲットグループとして認められておらず、(無償、手当ベースの)雇用サービスの対象とされている。
  • 基準(従業員にターゲットグループが占める割合)の設定は複雑な課題。フィンランドでは、ほとんどのソーシャルファームでターゲットグループが占める割合の方がはるかに高いが、基準がもっと柔軟であれば、ソーシャルファームが増えるかもしれない。
  • 日本で採用されている手法は、非常によい。組織とターゲットについて極めて明確であること、失敗談や成功談について他国から可能な限り多くを学ぶことには価値がある。これは、私たちの国でも、より系統立てて行うべきこと。
  • 考えられるあらゆる支援制度を検討することには意味がある。財政支援(減税や免税)、補助金、公的調達の利用(新指令の下、EUでの課題)を求めなければならない。しかし、日本でも同様と思われるが、利益をあげるビジネス主導型の活動に励むことが最も重要。