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特別養護老人ホームにおける車いすの問題点

主題:
特別養護老人ホームにおける車いすの問題点
著者名・研究者名:
廣瀬秀行(国立身体障害者リハセンター研究所) 木之瀬隆(東京都立医療技術短期大学)
掲載雑誌名:
第12回リハ工学カンファレンス講演論文集 12巻 365~368頁(1997年8月)
キーワード:
連絡先:
廣瀬秀行(国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所)
〒359 埼玉県所沢市並木4-1
電話: 0429-95-3100
概要:
特別擁護老人ホームにて現在一般に使用されている標準型車いすに関して問題点を整理している。高齢者に車いすの処方する上での留意点として、高齢者の加齢・疾病、高齢者の体幹保持機能の低下、介護者も含めた環境、実際の車いす使用方法、高齢者に対する認識の低さの5点を挙げている。また、標準型車いすが広く使用されている理由を説明している。加えて、標準型車いすの問題点として車いすの寸法・背もたれ角度、走行性能、折り畳み機構、トランスファの4点を挙げている。車いすの寸法の問題に対してはJISの寸法と人体計測データ寸法を比較することにより数値解析を行っている。また折り畳み機構に関してはスリングシートは仙骨座りや骨盤の傾斜などの姿勢を悪化させるなど具体的に解説を行っている。このように高齢者に標準型の車いすを処方する際の問題点が具体的に解説・紹介されており、大変わかりやすく整理されている。