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限りないぼくの夢

佐々木清春

 自分は二つの施設に8年いた経験がある。その頃、「変な目で見ないでほしい」と思っていた。今はグループホームにすみ、セブンイレブンのお弁当を作る会社に勤めて6年になる。会社の取締役をはじめ周りの人のおかげで、続けてこれた。
 今から8年前。支援者の1人に勧められて、準備期間があって旭川働く仲間の会ができた。一人でも多くの障害のある人の支えになるために会をつくろうと思った。今、会員は50名ぐらい。役員を決めたり、行事をしたりしてきた。全道大会や全国大会で発表したりしている。自分たちで『夢をかたろう』という研修会も毎年行い、全道から参加者がある。今年も旭川に150名が集まった。
 私は、8年前に「旭川の仲間の願い」を発表した。それから、活動を続けている。国際育成会連盟の大会、4年前のオランダ・ハーグ、今年のオーストラリア・メルボルンにも参加して世界の人たちと障害者が生きることを勉強してきた。このようなことを経験して、仲間が広がり私は夢を持った。
 来年から制度がかわり、自分たちで言っていかないといけない。支援者をたよっていられない。自分たちでグループホームを作りたい。あるところを見学して、自分たちのグループホームは自分たちで考えたらいいと思った。もっと勉強しなければならない。あちこちのグループホームを見たり、みんなの話を聞いたり、勉強したいと思っている。
 支援者はあまり口出ししないで、自分たちでやりたい。人間関係、男女平等に見られるような、2~3人の安心してくらせるグループホームを作りたい。支援者が口を出すと、いろいろ問題がおき、パニックになる。自分たちで気が合う人ならうまくいくと思う。「あれやるな」「これやるな」「勝手なこと言うな」とか言われる事がイヤだ。職員は人に八つ当たりしないでほしい。
 このようなことをなくすために、そのような夢を持っている。みんな、心に思っていても言えない人が多い。これから駄目な施設はなくなっていくと思う。職員も真剣に考えてほしい。
 自分たちもやればできる。最後は「自分たちで決めることだ」。もっと、自分から進んでやらないといけない。人の輪の大切さや、おもいやり、福祉のこととか、自分から進んでボランティアをするとか、いろいろなことが自分の支えになる。それは、自分の歩む道だ。自分もこれから、いろいろな所へいって、自分の目で確かめることが大切だと思うから、実行しようと思う。自分から進んでやっていくと、自分の道が開けてくる。限りないぼくの夢が1日も早く現実になるように、これからもがんばっていきたい。

(ささききよはる 旭川働く仲間の会)