音声ブラウザご使用の方向け: ナビメニューを飛ばして本文へ ナビメニューへ

「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2005年11月号

編集後記

甲府のギャラリーで花田春兆先生の陶俳画展が1か月にわたって開かれていた。最終日前日に先生と同行することになったが、車の手配がつかず、介助者の3人と電車で移動ということになった。それも各駅停車の旅、駅員さんの一瞬驚いた顔がおもしろかった。これが思わぬ鉄道のバリアフリーチェックになった。乗換駅のホームには駅員が待機し、エレベーター、エスカレーターで誘導してくれた。恵比寿駅から始まり、新宿、高尾、そして終点の甲府まで実にスムーズな連携だった。この日は何と先生の80歳の誕生日と重なった。重度の脳性マヒでこのバイタリティ!すごい!!紅葉には早かったが、ホーム越しの民家のたわわに実った柿が秋を感じさせてくれた。(S)


長年の夢であった自立生活を送っている石水珠子さん。今年の夏、はじめて石水さんにお会いした時に、ぜひ取材に来てほしいと言われたのは、当時、国会上程中であった障害者自立支援法案に対する国会前行動だった。24時間介助が必要な石水さんにとって、生きることにかかわる大きな問題だ。炎天下の中、石水さんをはじめ、全国から駆けつけて各自の思いをアピールする人たちの姿が印象に残っている。その法律が10月31日に成立した。自立支援法には課題も多く、不安の声を耳にする。本誌ではこのテーマについて特集や連載などで取り上げてきているが、さっそく次号の特集で取り上げ、今後の課題を探る。(K)