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開会挨拶

笹川 吉彦

障害者放送協議会 代表

 

本日は、今私ども障害者が抱えている重要課題の1つである、災害時における障害者対策について、「災害時と障害者」としてシンポジウムを開催します。

ご多忙の中、このように大勢の方にご参加いただき、本当にありがとうございます。

講師の先生、シンポジストの皆様には年度末でお忙しい中、ご協力賜わりましたことを、心より御礼申し上げます。

今年1月にハイチで、2月にはチリで巨大地震がありました。昨夜はチリで大統領の就任式の最中に、また震度6.9という大変大きな地震があったという報道がありました。災害に遭われた皆様には心からお見舞いを申し上げたいと思います。

2月のチリ沖地震の折には、我が国にも津波が寄せてまいりました。すでに報道で皆様もご承知のとおりですが、地球の反対側で起こった地震の津波が日本まで来るという、大変脅威を感ずる状況です。

私ども障害者放送協議会は20団体で構成しております。その中に、それぞれの専門委員会を設置して、様々な問題について取り組んでおります。

今日このシンポジウムを実施いたしました災害時情報保障委員会は、矢澤委員長の下で、常時活動しているところでございます。これまでにもアンケート調査や各種の提言など活発に活動しております。

平成18年には内閣府で「災害時要援護者避難支援ガイドライン」が改訂されました。これが全国各地域で普及しつつあります。

我々から申しますと、必ずしも十分な対応とは言えませんが、しかし、ガイドラインに沿ってそれぞれ努力が図られているところです。

今日は各地域での取り組み、あるいは最新の動向などを中心に、パネラー、あるいは参加されている皆様と十分協議をし、今後の方向を定めてまいりたいと考えています。

このシンポジウムを開催するに当たり、東電生活協同組合の助成をいただきました。ご助成に対し、心から感謝を申し上げます。

今日は4時半までという長丁場になりますが、このシンポジウムが目的を達成し、十分な成果を収めることができますよう、皆様方のご協力を心からお願いして、はなはだ簡単ですが挨拶に代えさせていただきます。