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2.英国議会

寺島 彰

平成17年3月7日(月)午前9時30分~11時00分

訪問者:寺島・川畑・小松・阿由葉・清成・谷・中村

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(1)英国議会の障害のある議員数

  • 聴覚障害者:全ろうの議員は上院に1名であるが補聴器を使用している議員も多い。
  • 肢体不自由:上院と下院に1名ずつ在籍。

(2)情報アクセスの配慮

①全ろうの議員に対する配慮

RNIDの会長でもあるジャック・アシュリー議員は、全ろうであるため、次のような配慮をされている。

  • 座席が決まっていて、その前に14インチ程度の液晶モニターが設置されている。そのモニターには、パソコン要約筆記が表示される。要約筆記者は、議事室2階の観覧スペースにいて、1名ずつ交代で担当している。
  • 議事録が作成されているため、要約筆記のログ(内容は)は保存されない。

②難聴の議員に対する配慮

  • 補聴器使用者に対する配慮として議事室にループが設置されているらしいとこのことであった。
  • すべての座席のそれぞれの背もたれにスピーカーがついている。

③見学者に対する配慮

予約が必要であるが、聴覚障害者には、手話通訳者を配置してくれる。

④全国の情報障害者に対する配慮

議事は、すべてテレビ放映されており、その放送には生字幕またはリアルタイム字幕が整備されているので、それを見ることで情報にアクセスできる。

写真2

(3)その他

英国議会のなかのことではないが、ロンドン市内には、多くの場所でループが設置されている。次の写真は、タクシーの中と本屋のカウンターにあったループのマークである。

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写真4