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就職支援について

●河村
よくわかりました。 今度はいよいよ学生さんが、学業にいい環境で専念できたとして、いよいよ卒業します。卒業した後、今度は就職していくとか、進学するとかありますね。そういうときは、今度は合理的配慮というのは次の段階に進まなければなりません。そういうときに、学生さん達はどういうことをし、DSSあるいはボケーショナル・リハビリテーション・オフィスはどういうサポートをしているのか、そこを教えていただけますか。

●渡部
わかりました。
アメリカの大学のほとんどが、キャリアサービスと言って、要は、就職案内所とはちょっと違うのですが、ほとんどの大学であるんですね。そのキャリアサービスは何をするかというと、職業だけではなく、たとえば先ほどもいいましたように、英語の専攻をして入ってきたのだけれど、自分は英語学は合わない。そのかわりジャーナリズムの専攻に変えたい、でもそれが自分に合っているかどうかわからないという学生がいたとしますね。その場合はキャリアサービスが、面接をしたり適合アセスメントをしながら、相談対応をするんですよ。そのときに、もちろん大学3年、4年になったら就職のことも考えますよね。そのときに、キャリアサービスのカウンセラーが、たとえばレジュメ、履歴書を見たりとか、インタビューの仕方の練習を一緒にするとか。また、そのキャリアサービスがとても活発に、企業の人達を大学に呼んで、そこで面接とかをするような機会を提供しています。
じゃあDSSはどのように、大学生の就職にサポートしているかと言いますと、もちろんキャリアサービスがしていることと同じことをすると無駄になるでしょう。ですから、就職となると、大学で使っていた合理的配慮と就職で使える配慮というのは若干変わってくることがあるので、面接のときにどういうふうに自分の障害のことを言ったほうがいいのか、あるいは配慮のリクエストをいつしたらいいのかという相談が来るんですよ。それをDSSコーディネーターと相談したり、たとえばキャリアサービスのカウンセラーと、ディスアビリティ・サービスのコーディネーターが一緒になって学生のサポートを提供しています。
もちろん、リハビリテーション・カウンセラーも同じことが言えると思います。

●河村

●渡部