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約束を達成するために
アメリカにおけるメンタルヘルスケアの変革
(要旨)

目標4 メンタルヘルスの早期検診と判定、サービスの照会が日常的に実施される

変革後のメンタルヘルスシステムでは、成人及び児童のメンタルヘルスに関わる問題の早期発見を、定期的かつ総合的な検査及びスクリーニングを通じて行うことが期待され、またそれが一般的になる。メンタルヘルスに関わる問題の最初の兆候が発見されれば、問題がエスカレートするのを避けるための予防治療が始められる。例えば、重度の情緒障害が早い段階で認められた児童はケアを受け、物質使用障害併発の可能性を予防し、不登校その他の問題を引き起こす可能性のある悪循環を断つ。

質の高いスクリーニングと早期介入は、プライマリーヘルスケアを提供する施設や学校などの、利用しやすく、スティグマが少ない環境の下で行われるか、或いは刑事裁判所、少年裁判所、児童福祉施設などの、メンタルヘルスに関わる問題が存在する危険性が高い場で行われる。児童も成人も、通常の身体検査の際に、精神病の検査を受ける。

全ての年齢のヘルスケアサービス利用者にとって、早期発見、早期判定の結果、治療や支援を受けることが、メンタルヘルスに関わる問題の悪化防止に役立つ。様々な環境においてサービス提供者は、定期的に精神病や物質使用障害の併発についてもスクリーニングをする。精神障害や中毒障害を併発しているか、或いは併発の危険がある児童・成人に対して、早期介入及び適切な治療をすることにより、その成果を挙げ、苦痛を軽減することができる。

精神障害の早期発見の結果、障害を負う期間が著しく短くなったり、障害が軽減されたりする。

全ての年齢のヘルスケアサービス利用者にとって、早期発見、早期判定の結果、治療や支援を受けることが、メンタルヘルスに関わる問題の悪化防止に役立つ。

メンタルヘルスシステムの変革を支援するために、コミッションは以下の4点を勧告する。

4.1 児童のメンタルヘルスを促進する。
4.2 学校におけるメンタルヘルスプログラムを改善し、発展させる。
4.3 精神障害や物質使用障害の併発をスクリーニングし、総合的な治療につなげる。
4.4 一生を通じて、プライマリーヘルスケアにおける精神障害のスクリーニングを行い、治療及び支援へとつなげる。

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