[米国]航空アクセス法のサービス・アニマルに関する規定に対するパブリックコメントを募集

米国運輸省(U.S. Department of Transportation (DOT))は、2018年5月16日、航空アクセス法(Air Carrier Access Act(ACAA))のサービス・アニマル(service animal)に関する規定の改正に対するパブリックコメントを求めています。

サービス・アニマルは、障害者を支援する動物で、わが国では、補助犬として、盲導犬、聴導犬、介助犬が法律で認められていますが、米国では、より広く認められていて、ヘビ、爬虫類、齧歯類、クモなどを除き、航空会社は、航空アクセス法に基づき、原則的に乗客がサービス・アニマルと搭乗することを拒否できないことになっています。

しかし、サービス・アニマルに関する航空会社への苦情が2016年には2,443件、2017年には2,499件寄せられ、その60%は、情緒的に支持する動物(emotional support animals:ESA)と精神医学的なサービス動物(psychiatric service animals: PSA)に関するもので、これらの動物を受け入れられなかったという乗客からの苦情です。たとえば、クジャク、カモ、七面鳥、ブタ、イグアナなどいろいろな動物と搭乗しようとして拒否されたというものです。

航空会社はこのような動物に対応することに懸念を表明しており、他の乗客が噛まれたり、動物が大小便をするとか、ペットの航空運賃を支払わないですませるために活用している乗客がいるのではないか、などの問題を取り上げています。

このようなことから、DOTは新しいルールを提案しており、それについてのパブリックコメントを求めています。有効期間は公表から45日間です。

米国運輸省のサイトは下のとおりです。パブリックコメントを求める文書には航空アクセス法の解説もされていますので必見です。(寺島)
https://www.regulations.gov/document?D=DOT-OST-2018-0068-0001

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