[南アフリカ]障害者の中等後教育に関する政策枠組みを公表

少し前の情報ですが、2018年3月、南アフリカの高等教育・訓練省(Department of Higher Education and Training)は、「障害者に関する中等教育後の教育と訓練システムに関する戦略的政策枠組み(The Strategic Policy Framework on Disability for the Post-School Education and Training System)」を公表しました。

南アフリカ政府は、21世紀の統合された思いやりのある社会を目指しており、障害者が社会の主流からはずれ、差別されることのないよう、職場、社会、政治、スポーツにおいて障害者を包含していく必要性を強調しています。具体的には、障害者の2%が能力に応じて、就職できることを目指しています。

しかし、実際には、中学や高校を卒業して大学や専門学校に進学すると、建物がアクセシブルでなかったり、支援サービスが不足しているなど多くの問題をかかえているとのことです。そこで、このたび、障害者の中等教育後の教育における政府の政策枠組みを初めて作成し公表したとのことです。

2011年のセンサスによれば、南アフリカの人口は3,800万人で、そのうち約290万人は障害者であり、人口の7.5%であるとのことです。また、20-24歳の重度障害者で教育機関で教育を受けているのは同年代の20%にすぎないとのことです。

南アフリカの障害者関係の制度の歴史や法律が英語で書かれていますので、興味のある方には参考になるかもしれません。下の南アフリカ政府のサイトをご覧ください。(寺島)
http://www.dhet.gov.za/SiteAssets/Gazettes/Approved%20Strategic%20Disability%20Policy%20Framework%20Layout220518.pdf

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