国内線航空運賃の障害者割引を精神障害に拡大

運賃割引については、一部の公共交通機関を除き、身体障害と知的障害のみが対象になっており、精神障害は非該当でした。しかし、2018年9月21日、航空各社は、航空運賃の障害者割引を精神障害に拡大することを公表しました。

JALグループは、2018年10月4日からすでに実施しており、精神障害者保健福祉手帳の等級に関わらず、手帳の交付を受けている本人およびその介護者1名に対して「身体障がい者割引」「身体障がい者特別乗継割引」を適用しています。また、同時に、「身体障害者手帳」「戦傷病者手帳」「療育手帳」についても、種別に関わらず本人および介護者1名まで適用を拡大しました。

ANAは、「プレミアム身体障がい者割引運賃」および「身体障がい者割引運賃」を「プレミアム障がい者割引運賃」および「障がい者割引運賃」と名称を変更し、2019年1月16日から、身体障害者手帳、戦傷病者手帳または療育手帳の交付を受けている満12歳以上の者とその介護者に加え、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている満12歳以上の者およびその介護者にこれらの割引を適用する予定です。

SFJ・ソラシド・エアドゥの各社も同様の割引を実施するとのことで、国内10社で精神障害者も対象とすることなります。 航空運賃の種類は複雑で、また、路線によって異なりますので一律に割引率を述べられませんが、だいたい25-50%程度と言われています。特割や先割の割引運賃よりは高い場合が多いですが、搭乗直前の購入でも割引されます。

JRなど鉄道各社は、一部を除き精神障害者は対象にしていませんので、歴史的にみれば、航空会社は鉄道会社の後を追ってきた経過がありますが、ここで、航空会社が一歩先んじたという印象を受けます。

JALのプレスリリースは、下のサイトをご覧ください。
http://press.jal.co.jp/ja/release/201809/004886.html

また、ANAのブレスリリースは、下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.ana.co.jp/group/pr/201809/20180921-3.html

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