[パプアニューギニア]眼の健康に関する調査結果

ブライアン・ホールデン・ビジョン・センター(Brien Holden Vision Institute)は、2017年に実施したパプアニューギニアの眼の健康に関する調査報告書を公表しました。

報告書のタイトルは、「回避できる盲目と糖尿病網膜症の迅速な評価に関するレポート-パプアニューギニア2017(Rapid Assessment of Avoidable Blindness and Diabetic Retinopathy Report – Papua New Guinea 2017)です。

同調査は、オーストラリアのフレッド・ハローズ財団(Fred Hollows Foundation)から助成を受け、パプアニューギニア・アイ・ケア(Papua New Guinea Eye Care)の協力を得て実施されたものです。

パプアニューギニアでは、過去10年間、眼の健康に関する調査が実施されてこなかったことから、視覚障害の発生率、主な原因、白内障外科手術の実施状況、医療サービス提供の問題点、糖尿病と糖尿病網膜症の発生率などについて調査したものです。対象は、50歳以上で、4つの地域で調査しました。次のような結果が示されました。

  • 国全体の白内障外科処置率は32.9%で、アジア、アフリカと南アメリカの低中所得国全体の中央値53.7%に比べてかなり低かった。特に、高地の地域は、女性のわずか9.22%と男性の25%しか必要な手術を受けていない。
  • 糖尿病の罹患率は8.1%であり、その約半数が網膜症をや黄斑症を発症していた。しかし、80%以上は、眼科検診を受けたことがない。

などです。詳しいことは、下のレポートをご覧ください。(寺島)
https://www.iapb.org/wp-content/uploads/PNG_RAAB_FHF_Report_Complete.pdf

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