EEOCがトイザラスを告訴

リハ協ブログ2013年3月24日より転載

2013年3月19日、米国雇用機会均等委員会(U.S. Equal Employment Opportunity Commission:EEOC)が、ADA違反でトイザラスを告訴しました。トイザラスは日本でもおもちゃ販売で有名です。
聴覚障害の女性シャキラ・トーマス(Shakirra Thomas)さんは、手話使用者で、読唇と筆談は可能です。2011年10月にトイザラスのメリーランド州のコロンビア店の従業員採用試験に応募した際、集団面接があり、その際、トーマスさんの母親が障害について説明し手話通訳の配置を会社に求めましたが、トイザラスはそれを拒否し、もし、集団面接に参加したいなら自分で手話通訳を用意するように求めました。そこで母親が手話通訳をしましたが、結局、彼女は採用されなかったというケースです。
トイザラスのような大企業が採用面接で手話通訳を提供しなかったことは、合理的配慮をしなかったことになるとのことで、ADA法違反で、EEOCは調停による解決をさぐりましたが、それが不首尾に終わったため訴訟に踏み切ったものです。
詳しいことは、http://www.eeoc.gov/eeoc/newsroom/release/3-19-13.cfmをご覧ください。また、EEOCについては、3月20日のブログをご覧ください。(寺島)

 

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