[米国]知的障害のある従業員に2億4000万ドルの損害賠償

リハ協ブログ2013年5月4日より転載

2013年5月1日、アイオワ州ダベンポート地方裁判所は、ヘンリー・ターキー・サービスに対し、32人の知的障害のある従業員に長期にわたり虐待を続けたとして、一人当たり懲罰的損害賠償金として200万ドルと補償損害賠償550万ドル支払う評決を下しました。この評決は、2012年9月の判決、すなわち、障害に基づく賃金差別に対して130万ドルを支払うという判決に続くものです。その結果、ヘンリー・ターキー・サービスは、全体で2億4130万ドルを支払うことになりました。

この企業は、知的障害のある従業員に七面鳥の内臓を抜き取る仕事をさせてきましたが、非常に低賃金で働かせたり、差別的な呼び方をしたり、健康診断を十分受けさせなかったということが問題になり、米国平等雇用機会委員会(EEOC)が調停により解決しようとしましたが、それが不調に終わり、障害者のあるアメリカ人法(ADA)に基づき裁判に訴えたものです。この賠償額は、障害者差別における最高額となりました。詳しいことは、http://www.eeoc.gov/eeoc/newsroom/release/5-1-13b.cfmをご覧ください。(寺島)

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