聴覚障害者及び盲ろう者向けラジオ番組

リハ協ブログ2013年7月7日より転載

ラジオ局のNRS(national radio service)は、PRSS(Public Radio Satellite System)およびメリーランド・トゥーソン大学(Maryland's Towson University, a leading public regional university)と共同で、聴覚障害者及び盲ろう者向けラジオを開始しました。

アメリカには、聴覚に障害があるためにラジオ番組を聴取できない人が2300万人いると推定されており、それらの人々のために、ラジオ番組をテキストデータ化し、ウェブサイトにテキストとして表示することで、聴覚障害者は、パソコンやスマートホンなどを使ってテキストとしてラジオの内容を知ることができ、盲ろう者は同じく点字ディスプレイを接続してラジオ番組の内容を知ることができます。

放送の流れは、ラジオ番組を聞いて、トゥーソン大学の音声ライター(Voice Writer)が明瞭な言葉でもう一度発音し、音声認識ソフトによってテキストに変換させ、誤りがあれば修正したのち、ウェブ上に掲載するという方式で、約20秒遅れで、番組をテキスト化できるというものです。日本では、ライブ番組の字幕制作時に行われているリスピーク方式と呼ばれているものと同じ方式です。

詳細はhttp://www.npr.org/blogs/thisisnpr/2013/05/28/177751307/breaking-the-sound-barrier-npr-labs-brings-radio-to-hearing-impairedをご覧ください。(寺島)

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