[オーストラリア]障害者特別仕様住宅の供給に関するレポート

2021年1月、ハウジング・ハブ(Housing Hub)とサマー財団(SUMMER FOUNDATION)は、「オーストラリアにおける障害者特別仕様住宅の供給(Specialist Disability Accommodation Supply in Australia)」という報告書を公表しました。

ハウジング・ハブは、障害者向け住宅紹介サイトで、全国の障害者向けアパート、一戸建てなどの売り物件を検索できるようになっています。2017年にサマー財団により開設されました。

以前にもご紹介しましたように、国民障害保険制度(National Disability Insurance Scheme:NDIS)には、重度障害者やその家族の住む住宅の家賃を補助する内容が含まれています。オーストラリア政府はこれらの人々のニーズに合致した住宅を障害者特別仕様住宅(Specialist Disability Accommodation:SDA)と呼び、民間ベースでの建設を促進する政策を実施しています。

これまでの推計ではNDISの利用者約2万8千人から年間約7億ドルの家賃の支払いがあると期待されています。そのために民間投資家が関心をもっており、多くの開発事業者がSDAを建築中で、その動向についての報告書です。

同報告書によれば、2020年10月と11月にSDA開発業者57社を調査したところ、開発された1,817のSDAのうち、アパートが936(54.3%)、一軒家が366(21.2%)、長屋タイプ309(17.9%)、グループホーム112(6.5%)となっており、3年前と比べるとアパートの増加が著しいとのことです。

アパートのうち、一人用の1ベッドルームのものが427(34.6%)、一人用の2ベッドルームのものが317(25.7%)、二人用の2ベッドルームのものが55(4.5%)、二人用の3ベッドルームのものが39(3.2%)となっています。

詳しいことは下のサイトをご覧ください。(寺島)https://www.housinghub.org.au/resources/article/report-sda-supply-in-australia

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