[EU]欧州司法裁判所が障害のある労働者との差別も禁止

2021年1月26日、欧州司法裁判所は、雇用と職業に関して平等な待遇の原則を定めたEC指令(2000/78/EC)は、障害のない労働者と比較した場合だけでなく、障害のある他の労働者と比較した場合の差別も禁止しているという判断を下しました。

この事例は、ポーランドのある精神病院が、2013年以降に発症した障害のある職員に対して毎月特別手当の支給を開始したのですが、ある障害のある心理士は、それ以前の発症であったため手当の対象にならなかったことを不服として同病院を訴えました。それに対してポーランドの下級裁判所は、障害者差別ではないとして訴えを却下しました。

しかし、それをきっかけに、EC指令(2000/78/EC)第2条が定めている、思想信条、障害、年齢等による差別禁止は、障害者間にも適用されるのかが問題化し、欧州司法裁判所に判断を持ち込まれたものです。

これに対して同裁判所は、障害者間にも適用されるという判断を下したものです。

詳しいことは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.courthousenews.com/wp-content/uploads/2021/01/vl-krakow.pdf

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